東西南北デジデジ日記 vol.17 今週の担当:【東】千葉大右

地方自治

2022.02.03

東西南北のそれぞれで奮闘する現役自治体職員と元自治体職員4名によるリレー日記。タイトルに冠しているとおり、テーマはデジタルなれど、小難しいこと抜きに、多彩な切り口で「自治体×デジタル」を考えてみよう、な日記です。

―――――2022年2月3日 Thu.―――――――

 

ドラえもんを誰がつくるか

前回今村さんも取り上げていましたが、多田さんの回の「ドラえもんがつくる未来はありません。我々がドラえもんをつくり、未来をつくり出すのです」は、ちょっとかっこよすぎやしませんか。こんなん惚れるでホンマ。

ということで、これから先誰がドラえもんを作るのか、という話をしたいと思います。

 

デジタル人材とは

実はvol.1でデジタル人材について触れていたんですよね。そこで私はこう言っています。

『「デジタル人材」なんて固くならずに「デジタルな人材」でいきましょう、ということでしょうか』

このとき何を思ってこう発言したのかもはや記憶の彼方ですが、自分のことですから言いたいことは何となくわかります。「デジタル人材なんてかしこまらなくていいよ」ということを言いたかったんです。

皆さんはデジタル人材と聞いて何を想像しますか? 情報処理の有資格者? プログラミングスキルを持った人? ではそうだとして、果たして役所にそのような人材は必要ですか?

私はそこまでの知識やスキルは必要ないと思っています。もちろんあるに越したことはないかもしれませんが、必須とは言えないでしょう(仮に必要であれば、専門家にお願いするという手段もあります)。そういう意味で、「デジタル人材」なんてかしこまらずに、「デジタルな人材」でいいのだと思っています。

 

デジタルな人材とは

先に私の考えを申し上げれば、「自分の仕事をデジタル化できるか気づける人」です。いいえ白状します。これはうちの職員が考えた言葉です。でもまさにこういうことだと思います。そして気づきを得たあとに、さらにもう一歩踏み込んだ行動につながればなおいいと思います。

例えば役所で使っているどのシステムにどういうデータがあって、どう組み合わせれば目の前の課題を解決できるのか。そこまでいかなくても、自分が使っているシステムにはどういうデータがあってどう活用できるのか。そういった気づきを普段の業務の中で得ていくことが、「デジタルな人材」の育成に必要だろうと考えています。

 

デジタル推進担当よ、気づきを与えよ

ではそれを個々の職員に任せてうまくいくでしょうか。答えは明らかですね。そこでデジタル推進担当の出番です。

ある市では、職層に応じたデータ利活用研修を実施しています。参加者は手挙げではなく、人事研修として一定期間で全ての職員が履修する仕組みとなっています。いきなりデータ利活用研修はできなくても、多くの職員に履修させる仕組みはとても参考になります。

例えば、今現在庁内で活用できるデジタルツールはなにがあって、他課ではどういった業務で活用しているのか。また、今世の中にはどんなデジタルツールがあって、他市ではどのように活用しているのか。多くの職員に知ってもらうことで、気づきの確率を高め、その数を増やすことができるのではないでしょうか。「原課がやる気を出してくれないんだよな~」とぼやいてばかりいないで、彼らの行動を促す取組みを積極的に行いたいですね。

 

みんなでドラえもんをつくる

つい先日、デジタル田園都市国家構想推進交付金の案内がありました。期限も短いですから、ゼロから考えていては時間がありません。こういう動きがあったとき、即応するには普段から引き出しの中身を充実させておく必要があります。そして引き出しの中身を充実させるのは、ほかの誰でもない、それぞれの業務の担当です。デジタル推進担当は、その助けとなる気づきを与えることを常日頃から意識し、全庁の底上げにつなげる役割が期待されていると思います。

特定の部署の特定の職員がドラえもんをつくるのではなく、それぞれの業務でそれぞれが必要なドラえもんをつくる。つまりみんなで未来をつくっていく。

ああ、柄にもなくきれいにまとまってしまいました。

それではまた来週。デジデジ!

 

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千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

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