東西南北デジデジ日記 vol.15 今週の担当:【北】山形巧哉

地方自治

2022.01.20

東西南北のそれぞれで奮闘する現役自治体職員と元自治体職員4名によるリレー日記。タイトルに冠しているとおり、テーマはデジタルなれど、小難しいこと抜きに、多彩な切り口で「自治体×デジタル」を考えてみよう、な日記です。さて今回は、【北】の山形さん。地元・森町の話だけれど、おそらく多くの町で起こっていそうな…。

―――――2022年1月20日 Thu.―――――――

 

公務員を離れてみて

北海道の田舎の町役場職員、いや、田舎と言っても東京まで4時間半程度で着いちゃうし、道内だと人口も多い部類に入る町。
正直僕自身、少しずつ「なにか」はなくなっていっているけどそこまで田舎だとは思っていない町。
そんな町の職員を退職し、およそ1カ月半。ああそうですか。なかなかどうして、こんなに頭の使い方に変化が出てくるものかとワクワクしています。

退職というイベントはもちろん初めての経験ですので、何かにつけて手続きが発生します。
それは役所だけではなく、民間サービスもそうです。
そこで気がついたことがあります。

 

え? インターネット? なにそれ

僕も行政にいて、特にデジタル化に関する取り組みを多く行っていたということもあり、自身の所属する町を含むいわゆる田舎町の役場ではなかなかデジタル化が進んでいないことが問題だなと考えていました。
当然、これは、民間サービスがデジタル化されているという前提のもとでの考え方であり、僕も話の中で引き合いに出す外食産業なんかは田舎であってもかなりデジタル化(メニューや注文、支払いなど)が進んでいます。

しかし、僕らの生活に関わる部分はどうでしょう。
銀行、保険、家賃(不動産含む)、ガス、水道…。

いや、当然のようにネット対応されていることがほとんどですよね。
僕もそう思っていました。なので、よしよし、それでは手続きを…あれ? ないぞ? どこでどうやって…えー!! 今の時代に電話しなきゃならないの!?

そうなんです。田舎だと、手続きを統合する=その地域から廃止するなんです。

冒頭に書いたように、僕の住んでいる町では「少しずつ「なにか」はなくなっていっている」状態です。
昔は住んでいる町で手続きできたものも今だと約50km先の街に行かなければ手続きできないものもあれば、最低でも隣町(30km先)に行かなければならない手続きも。

人口減少から施設が統合され、窓口がどんどんなくなっていくのはしょうがないなあとは思いますが、せ、せめて、だ、代替え手段としてはインターネットを使ってくれ…。

 

地方あるある

先日こんなことがありました。
出張に行くためにJRのパック商品を購入。もちろんネットで注文です。
JR函館本線森駅はICに対応していない改札なので、切符は窓口で購入をしなければなりません。
これまでは「みどりの窓口」で購入をしていたのですが、どうやらこのパック商品の取り扱いできる窓口が縮小されていた模様。
ネットで注文した際に「郵送で」という項目は出てはいたのですが、明日明後日で行く出張の商品を郵送なんかでやったら間に合うはずもない。なので、窓口で購入っと。

そして、窓口に行くと…

「すいません。窓口でパック商品を売れないんです…。すぐ買うなら隣の新函館北斗駅まで行ってください…」

こうして我々は、翌日の出張にパック商品を使って行くという手段をなくしたのでした。笑(笑えない)

各駅に新規端末を導入するコストなどを考えれば、郵送にしたほうがコストはおさえられるので、このアプローチはおそらく間違ってはいないと思いますが、なんともモヤモヤする経験を今まさにしております。

デジタルなトランスフォーム。まだまだ先は長いデジ。

 

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千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

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