東西南北デジデジ日記 vol.11 今週の担当:【北】山形巧哉

地方自治

2021.12.23

東西南北のそれぞれで奮闘する現役自治体職員と元自治体職員4名によるリレー日記。行政のデジタル化加速とはいうものの、「そもそもどこから始めたらいいの?」。テーマはデジタルなんぞを掲げていますが、まあまあ肩ひじ張らず、コーヒーでも飲みながらどうぞ、な雰囲気でお届けしています。【北】の山形巧哉さん、今回も生まれ育った街の変化と現在地から、デジタルを考えてみます。

―――――2021年12月23日 Thu.―――――――

今週の担当:【西】多田功

 

師走

師走。一年の最終月。終わりの月。
別に何か特別なことがなくても、少し浮き足立ってしまうこの月は、どこかウキウキもしますし、また、ハラハラもします。
街を歩けばクリスマスソングが流れ…あ、私の住んでいる街では街の中で流れるクリスマスソングはすでになくなってしまいましたが、それでも昔の思い出からなのか、街の風景を見ると自然に脳内で再生されるものです。

 

回想

僕が公務員になったのは今から24年ほど前。
高校を卒業し、役場に入ったばかりの頃は、大通りの拡張事業が行われ、夏祭りをいかに盛り上げていくのかが議論され、新たなスーパーマーケットの出店が噂され、コンビニが増え、体育館ができ、公営住宅や学校の建て替えが行われ、少し残っていた町道の未舗装区間が舗装され、下水道が整備され、カラオケも、ビデオショップも、ゲームセンターも、本屋も、ファストフードもあり、街には学生があふれ、道路を歩けば肩がぶつかる。

最初はじわじわと、でした。

夜に居酒屋に行き、飲んだ後に食べていたホルモンラーメンが食べられなくなり、チャーシューメンという名の野菜炒めラーメンが食べられなくなり、昼に行っていた酢豚のおいしい店がなくなり、カラオケも、レンタルビデオも、ゲームセンターも。JRでパック商品のきっぷを買えば、郵送か40km先の駅で受け取れと言われ、アマゾンなどのネット通販も中1日では届かなくなってきました。
いま、ちょうど、僕の住んでいる街は、バーチャルサービスとフィジカルサービスの狭間にいる様です。

 

縮小する街

以前友人が「僕たちの世代は縮小する街しか経験してないよね」という話をしていました。
たしかにそのとおりなのですが、僕が公務員になったばかりの頃はなんだったのでしょう。
数字上は減少していくのは見えていたけれども、「盛り返せる」という見込みでの投資だったのか、それとも当時はそのような分析はなされていなかったのか。
とはいえ、近隣の町がさまざまな施策をしているのに、「分析の結果縮小するので当町では今のところ何もやりません」と言い切れるかといえば、そうもならない。自治体運営とはとても難しいものだよなあと感じます。

そういえば、先日、町内で行われた「子ども向けイベント」の運営委員会に出席しました。
コロナ禍でのイベント運営はいろいろと考えなければならないことも多く、今回は「申し込み方法をどうしたらいいのか」という議論に。

その中で、出席していた委員の一人が「WEBフォームを利用して申し込み受け付けましょう」と提案。
即座に僕も「たしかに。森町ではGIGA端末の持ち帰りがスタートしているので、子どもたちも申し込みしやすいのでは?」と同意。
しかし、これに対して別の委員が、「そういう難しいことは若い人たちの時代でなければできないですよ」でした。

ちょっと悪意がある書き方になってしまいましたね。これであれば「老害ガー」とか言われかねないのですが、いや、時代はこういう流れになってきていることは言った委員さんも理解されていると思うのです。ここで言いたかったのはきっと「委員会の若返りができないのよね」ということだったのではないかなあと感じる訳です。
(そうじゃないケースも実際はあるから心折れそうになることも多いですけども笑)

デジタル化。ICT利活用。
言うのは簡単。無理やり導入するのもできる。
でも、僕はもう少し、いい感じに馴染ませてみたい。そんなふうに考えてしまう訳です。
毎日見る駒ヶ岳がかっこいいから、この街に住みながら、最低限東京と同じデジタルインフラは確保したいですよね。

 

報告

なんだか、師走。一年の終わり。そんな月なので、僕も少しセンチメンタルになってしまいましたが、最後にご報告です。

わたくし、24年弱続けた公務員を卒業しまして、今月から、初民間人として活動を始めました。
新しい目線、新しい動き方。何をとっても新鮮なことばかりですし、また不安なこともたくさんあります。
「元公務員」として本連載も引き続きという話になりましたので、公務員時代よりも少し違う目線でまた日記が書けたらなと思います。
というか考えてみたら僕、約四半世紀公務員だったのか。なかなかだなあ笑。

それではまた。レッツデジデジ!!

 

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千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

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