読者の皆さんに聴く!地方財務、私の活用法(3)

NEW地方自治

2021.06.10

財政初任者、私の『地方財務』活用法
鳥取県西伯郡伯耆町役場総務課 眞野 恵美

『地方財務』2021年2月号

 私が初めて『地方財務』を読んだのは、人事異動で財政担当になった春のこと。当時の私は「地方交付税は普通と特別、なぜ二つもあるのか…」、そもそも「何がわからないのかもわからない」といった状態だった。そんなときに手に取ったのが、財政担当の所属する総務課が定期購読していた『地方財務』。なかなか理解できず同じ記事を何度も読み返した当時、「こうすればよかった」、「これは実務に活かせた」ということを思い出しながら、財政初任者の『地方財務』活用法を紹介しようと思う。

国の資料と一緒に

 呪文のような財政用語をなんとか理解しようと勉強をしていた財政1年目の秋頃、「仮試算」というものが公表されていることを知った。総務省が概算要求を行った際に公表される、いわゆる仮試算。公表されたものを早速読んだが、どこに注目すればいいのか、それが本町にどのように影響があるのか、全く読み取ることができなかった。そこで活用したのが『地方財務』の特別企画。仮試算において注目すべき点、今後地方財政対策の決定に向けて検討される課題は何か、と解説が詳しく丁寧に記載されてあり、公表された仮試算と『地方財務』を並べて読むととてもわかりやすかった。注目ポイントを知ることができるため、課題の検討過程がニュースになっていると「これは確認しておかなくては!」とすぐ気づくことができる。検討過程を確認しておくと、地方財政対策が公表された後慌てることがなく、当初予算編成作業にスムーズに活かすことができ、いいことずくめだ。実は3年目になった今も特別企画の解説なしでは一人で理解することはなかなか難しく、仮試算が公表された後は『地方財務』が届くのを心待ちにしている。「今年はここがポイントだろうな」と思ったところが注目すべき点としてあがっているか、答え合わせのような気持ちで。

初心者におすすめの活用法

 また、過去の『地方財務』も保管しており、活用している。過去の同時期の記事を併せて読むことで、今年課題となっている点について、今まではどのように捉えていたのか、それとも課題にはなっていたが、長年の検討の末、今年ついに対策につなげることができたのか、など。今までの流れを把握していない初心者におすすめの活用法だ。過去の『地方財務』を大切に保管していてくれた先輩方に感謝の気持ちでいっぱいだ。

 そして毎年届くのを楽しみにしている、8月号の別冊付録、『事業別 地方債実務ハンドブック』。事業担当課からの相談があったとき、予算査定をするとき…。いつもそばにいてくれる、心強いパートナーのような存在だ。きっと全国の財政担当者も同じ気持ちなのでは。昨年度からの改正点、充当率、交付税算入率が一度に確認でき、とても使いやすい。もし改善点をリクエストする機会をいただけるとしたら、見出しシールを付けていだだくとうれしい。毎年8月にハンドブックが届くと、すぐ調べることができるよう付箋紙に起債名を書いて、見出しを付ける作業をしているからだ。何度も繰り返し使うハンドブックだからこそ、ぜひお願いしたい。

 今後も『地方財務』を活用し、財政担当者として必要な知識・情報の収集をし、予算査定や通常業務に活かしていきたい。

 

眞野 恵美
鳥取県西伯郡伯耆町役場総務課:財政初任者、私の『地方財務』活用法

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