ご当地愛キャラ
ご当地愛キャラ vol.108 安田朗(あんたろう)(高知県安田町)
地方自治
2020.12.10
人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.108
安田朗(あんたろう)
高知県安田町
\ひとことPR/
安田町のイメージキャラクター。誕生日は鮎漁の解禁日である6月1日。おいしいご飯とおやつが大好きで、年齢はお酒が飲める年ごろということもあり、毎日の晩酌を楽しみにしている。性は温厚でのんびりや。
◆安田朗の棲みか
https://www.town.yasuda.kochi.jp/life/dtl.php?hdnKey=1049
町の魅力を詰め込んだ人気急上昇のおいしいイメージキャラ
高知県東部にある人口約2600人の安田町。町の真ん中を清流・安田川が流れ、温暖な気候と清流の恵みを生かした施設園芸や酒づくり、自然薯、土佐あかうしなど、自然と人が育んできた豊かな食文化がある。中でも安田川の鮎は、「清流めぐり利き鮎会」で2度もグランプリを受賞するなど、日本有数の鮎として知られ、毎年6月1日の鮎釣り解禁日を迎えると、全国の釣り人達が先を競うように同町へ駆けつける。そんな全国の食通をうならせる、町が誇る名物の鮎をモチーフにしているのが「安田朗(あんたろう)」だ。
安田朗は、13年度の役場職員による「職員初夢実現事業提案」により、町の魅力を発信するイメージキャラクターを生み出そうと実施された「やすだゆるキャラカップ」で、全国100点以上のアイデアの中から選考され、誕生した。体は鮎で、背中には自然薯を背負い、なす・トマト・ゆず・マンゴーの衣装を身に纏うなど、まさに町の魅力を詰め込んだおいしいキャラクターとなった。
誕生当初は、地元のお祭りを中心に活動していたが、近年は町外での活躍も目立っており、全国各地で町の魅力をPRし町への誘客を図る活動を積極的に行っている。以前は鮎ではなくカッパに間違われることもあった安田朗だが、その独特の風貌や佇まいに癒され、また「土佐鶴」「南」など地元の銘酒で晩酌というご当地キャラらしからぬライフスタイルに共感を覚えるという声も多く、徐々にファンを獲得。「ゆるキャラ®グランプリ2019」では、四国トップの5位と大躍進し、町の知名度向上に大きく貢献している。また、パンフレットに安田朗が登場している町のふるさと納税は、18年に初めて寄附総額が1億円を突破。安田朗の人気が上がることで、町には様々な相乗効果がもたらされている。
各地に引っ張りだこの安田朗だが、地元中心の活動は今も変わらない。昨年6月には、収穫体験を通じて町の特産品を知ってもらう「やすだをたのしむツアー」に参加。多くの町外・県外の人と触れ合い、町を直接案内した。一人でも多く町のファンになって欲しい――そんな想いで安田朗は今日も活動を続けている。
「安田朗をきっかけに、たくさんの人に安田町を訪れていただき、美味しい食事やお酒、自然に囲まれた町での『ほっ』とするひと時を感じてほしい」(安田町地域創生課)
日本一にも選ばれた「安田川の天然鮎」
町内を流れる安田川は、ダムのない清流で、川魚の宝庫として知られる。特に鮎は良質のコケをえさとし、全国の鮎を食べ比べる「清流めぐり利き鮎会」で、県内外の有名河川を抑え2度のグランプリを受賞し、高い評価を得ている。町は、安田川の豊かな自然を守るため、流域の清掃や水性物調査、鮎の稚魚放流、浄化槽設置整備事業といった取組みを積極的に推進している。
ココに注目!4つの衣装で町の特産品をPR
施設(ハウス)園芸発祥の地と言われ、古くから施設野菜を中心に農業が発展してきた安田町は、清流安田川の伏流水を使用した、新鮮でおいしい野菜の宝庫。安田朗もイベントや季節によって、ナス(頭のヘタとパンツ)、トマト、ゆず、マンゴーの衣装を使い分け、町を代表する特産品をPR。特産品は、町内の販売所、「輝るぽーと安田」や、ふるさと納税の返礼品で購入できる。
© Yasuda Town
写真提供/高知県安田町