ご当地愛キャラ
ご当地愛キャラ vol.109 からす天狗のてんまる(奈良県山添村)
地方自治
2020.12.11
人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.109
からす天狗のてんまる
奈良県山添村
\ひとことPR/
山添村のマスコットキャラクター。神野山に住むからす天狗がモチーフで、誕生日は10月9日(てん・ぐ)。チャームポイントはぽっちゃりしたからだと小さな羽。その愛らしい姿で村の魅力をPR中!!
◆からす天狗のてんまる&こてんまるのFacebook
https://www.facebook.com/yamazoetenmaru/
愛嬌たっぷりのぽっちゃり男子は村に語り継がれる伝説のからす天狗
山添村は奈良県の北東端の大和高原と呼ばれる一角にあり、東部は三重県の伊賀市や名張市、北西部は奈良市、南部は宇陀市に接している。村の面積の約8割を山林が占め、のちに木津川へと注ぐ山あいからの清らかな流れに沿って30の集落と農地が点在している。
村の歴史は古く、発掘調査によって縄文時代の遺物が数多く出土し、約1万5000年前から生活が営まれていたことが確認されている。長い歴史を持つ村には言い伝えや民話が数多く残っており、中でも有名なのが、県立月ヶ瀬神野山自然公園に指定されている神こう野の 山やまに伝わる、「天狗の伝承」。その神野山のからす天狗がモチーフとなっているのが、村のPRキャラクター「からす天狗のてんまる」だ。
てんまるは14年2月、「夢とロマンの里 山添村」をPRする使命を帯び誕生した。その姿は、村に代々語り継がれ、崇められ恐れられてきた伝説のからす天狗のイメージを覆し、丸みを帯び、小さな羽がチャームポイントのふくふくとした愛らしい姿だった。そして、「ぽっちゃりまるい姿で、出会った人々のこころをまあるく」したいという想いを込めて「てんまる」と名付けられた。
からす天狗としては少しばかりまあるいフォルムのてんまるだったが、誕生以来、村の主なイベントに積極的に参加。神野山の雄大な自然の中をセグウェイで走ったり、各地のイベントで縄跳びや手裏剣を披露するなど、まさに宙空を自由自在に飛翔する天狗のごとく各地で村のPRに〝翔け〟回った。また、村内・県内だけでなく、「ふるさと全国県人会まつり」(名古屋市)をはじめとした全国規模のイベントにも参加。「せんとくん」(奈良県)や「雪丸」(王寺町)などとともに県を代表するキャラとして存在をアピールした。
体を張り村をアピールし続けるてんまるは、もちろん村の人気者。毎年10月の誕生日や、年賀状・暑中見舞いでは心温まるメッセージが数多く届けられる。山添村では、昔から村に吹く風は天狗の仕業とされてきた。全国に山添村の存在をアピールし、村に新しい風を吹き込もうとてんまるは今日も活動を続けている。
「今後もてんまるには、定期的なSNSでの情報発信や村内外のイベント参加を通して、多くの人に村の魅力を伝えファンを増やしていってもらいたい」(山添村地域振興課)
山全体が観光スポット!天狗伝説の残る「神野山」
天狗伝説が残る山添村内の神野山は、大小の黒い岩石が重なり合う「鍋倉渓」、僧行基によって建立されたと伝えられる「神野寺」、羊とふれ合うことができる「めえめえ牧場」など人気スポットが集まる、村の観光の中心地だ。また、関西屈指の星空スポットとして、多くの人が天体観測に訪れる。村では、草刈り等の環境保全活動を行い、景観保護等に取り組んでいる。
ココに注目!天狗らしく軽快な動きを披露し各イベントで爪痕を残す
背中に翼を持ち、自由自在に飛翔することができるというからす天狗。そんなからす天狗をモチーフにしているてんまるも、その少しばかり太めの体型にもかかわらず、身体力は抜群だ。県外のイベント「まぜこぜ大阪」では、18年・19年と2年連続で華麗なダブルダッジ(2本のロープを使って跳ぶ縄跳び)を披露し、来場者の喝さいを浴びた。活躍の様子はFacebook等で閲覧できる。
© Yamazoe Village
写真提供/奈良県山添村