イラストBOOK たのしい保育　子どもの「こころ」を のぞいてみる

乳幼児の「こころ」の育ち。その不思議と面白さを知れば――
もっと子どもと関わりたくなる！　もっと保育がたのしく・豊かになる！

子どもの「こころ」に焦点を当て、発達心理学の基本的な知識と、
それにもとづく保育のポイントをぎゅっ！と凝縮。

保育の楽しさ・尊さを再発見できる ぎょうせいの保育ライブラリ
『イラストBOOK たのしい保育』シリーズの詳細やご注文はこちら

目 次

STEP1　子どもの「こころ」の育ち―発達心理学の知見から
１　赤ちゃんのふしぎ―最新の赤ちゃん学の視点から
乳児が見る世界、聞く世界／乳児は目が合った顔が好き、マザリーズが好き、なんのため？
／赤ちゃんの言葉の発達のふしぎ
２　愛着形成と発達
愛着の本来的な意味と意義／愛着を形成する時期と子どもの個人差／愛着形成の対象とは
／子どもとの愛着関係を築くために
３　心を知ること―心の理論の発達
心の理解の発達／他者の思い込みを理解する（誤信念理解の発達）／保育場面における心の理解
４　「わたし」の発達
わたしとは何か／イヤイヤ期と自己／幼児期の自己概念／自己と時間
５　感情と感情制御―非認知スキルの発達
感情の発達／自己意識や自己評価と感情／園生活と感情の制御／非認知スキルとしての感情制御
６　保育者が理解することの大切さ―ASDの発達特性
自閉スペクトラム症児の発達をとらえる／幼児期に重要な他者と出会うこと
７　読み書きや数の理解と発達支援―LDの発達特性
文字の読み／文字の書き／数の概念／学習障害（LD）などが疑われる場合に

STEP2　「こころ」の発達に応じた保育者の関わり
１　乳　児
乳児保育の基本と保育者の関わり／乳児を支える温かさと探索意欲―人的環境としての保育者
２　一歳以上三歳未満児
一歳以上三歳未満児の保育の基本／一歳以上三歳未満児の保育環境
３　三歳以上児
幼児期（三歳以上児）の保育の基本／子どもの主体性と保育者の関わり

STEP3　子どもとともに伸びる保育者
１　保育の現場から①　「走りオリンピック」―生み出される遊びの中で子どもの姿を線でとらえる
２　保育の現場から②　「おやつをもってピクニックに行きたい！」―子どもたちの「やりたい」気持ちから園の外へ
３　保育の現場から③　「アゲハチョウの幼虫と謎の虫」―大人が興味を持つことで、子どもの心も動いていく
４　保育者に知ってほしいこと①　「印象」の落とし穴
スキーマとしての印象／外見による印象
５　保育者に知ってほしいこと②　保護者を支えるということ
「今」を支えることは、この先の「いつかどこかで」にもつながっている／保育者のセルフケア
６　保育者に知ってほしいこと③ インクルーシブ保育
インクルーシブを保育の実践に活かすということ／インクルーシブ保育はユニバーサルデザインであるということ
／医療的ケアを必要とする子どものインクルーシブ
７　保育者に知ってほしいこと④ 子どもの発達をとらえ、保育者の関わり方をよくしていくには
子どもの主体性の育ち／子どもの導き手としての保育者

編著者プロフィール

佐久間路子（さくま・みちこ）／白梅学園大学子ども学部発達臨床学科教授
2003年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了。博士（人文科学）。
白梅学園短期大学心理学科、保育科を経て現職。専門は発達心理学、特に自己概念の発達。
【主著】『乳幼児のこころ―子育ち・子育ての発達心理学』（共著）有斐閣、2011年
　　　　『自尊感情の心理学：理解を深める「取扱説明書」』（共著）金子書房、2016年
　　　　『10の姿プラス５・実践解説書』（共著）ひかりのくに、2018年
　　　　『育てたい子どもの姿とこれからの保育』（共著）ぎょうせい、2018年
　　　　（ https://shop.gyosei.jp/products/detail/9645）
　　　　『生活のなかの発達：現場主義の発達心理学』（共著）新曜社、2019年