コラム4 窓口業務のお悩みNo.1 公務員の「時計」の最適解 『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』 

キャリア

2024.08.01

【書籍紹介】『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』(古橋香織/著)

公務員は、第一印象が非常に重要。清潔感がない、だらしないといった印象は、仕事能力や信頼性にも影響を及ぼします。書籍『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』では、そうしたマイナスの印象を払拭し、誰もが持っている「普通の服」を活用して、好印象を与える方法を具体的に解説しています。
『公務員男性の服――普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』から一部抜粋・編集して紹介する第5回目の今回は、「コラム4 窓口業務のお悩みNo.1 公務員の「時計」の最適解」をご紹介。
公務員って時計まで気を遣う必要があるの?と思うかもしれませんが、窓口業務では、お客様の視線は自然と手元に目がいきます。そんなときに自分に合わない時計を身に着けていると思わぬクレームに繋がることも…。このコラムでは公務員の仕事の背景と業務内容を汲み取りながら、公務員の時計選びのポイントを紹介します!
本書を通じて、公務員男性が自信を持って、そして快適に仕事を進められるようになるための一助となれば幸いです。

窓口業務のお悩みNo.1 公務員の「時計」の最適解

 セミナーや講演での質疑応答で多いお悩みが時計です。

 とりわけ市民対応が多い業務を担当する男性職員からで、「ハイブランドの時計が市民からのクレームになった」という話まで……。大変だなあと思いますが、それも踏まえて気を使わなければいけないのが役所の難しいところです。このような背景があるためか、「どんな時計をすればいいのか」は、皆さんがかなり気にしているテーマのようです。

 特に窓口業務は、上半身だけがお客様から見えた状態で、書類を指し示しながら説明をすることが多く、相手の視線がばっちり手元にいきます。よって、自然と時計も見られます。

 よほどお客さんから指摘されるのでしょうか、「時計にはどのあたりまでお金をかければいいの?」「どのあたりのブランドであればOKなの?」といった具体的な質問を受けることもしばしば。

 正直に言うと、公務員がすべき時計について、「このブランドであれば大丈夫」という正解はありません。強いて言うならば、国産の代表的なブランドの時計であれば、誰からも文句は出にくい、でしょうか。マナー研修などでよく言われることですが、結局は、相手に不快感を与えないものに終始し、何を身に着けるかは個人の裁量になります。しかしながら、今からは公務員の仕事の背景と業務内容を汲み取りながら、相手に与える印象の傾向を踏まえた時計選びについて深掘りしてみたいと思います。

 1つ目のポイントは、時計の価格は、服装と同じく、年次に応じて上げていくのがベストであるということです。本書でも何度もお伝えしている月並みなポイントですが、やはり、相手に対して不快感を与えずに信頼できる印象を与える方法は年齢に見合っていることなのです。これは、公務員に限りません。社会人の基本的なアイテム選びはこの発想がベースとなっています。

 2つ目のポイントは、時計をコーディネートのポイントにしないことです。時計で主張するのはNGです。時計がメインのコーディネートは休日に楽しみましょう。

 時計はあくまでも「控えめに手元に鎮座する」もの。新採さんがつけてしまいがちな無駄にゴツい時計もNGです。マナー云々の観点ではなく、見た目がかっこ悪いうえ、スーツともマッチしません。また、仕事以外の部分でクレームにつながりかねない要素を与えながら仕事をすることは、とてもリスキーです。

 一方で、課長級や部長級といった管理職の場合は、見た目に一定程度の威厳が必要です。むしろ、比較的よい時計を身に着けることを私はおすすめしています。たとえば、経営者層の高級腕時計の代表格であるロレックスは、価格があまり変動しない時計であり、従業員の給料が支払えなくなったときの最後の砦として、自分への戒めとして身に着けるジンクスがあります。公務員がロレックスを選ぶのは個人の自由ですが、時計自体にこのようなストーリーがあることを考えると、公務員×ロレックスの組み合わせは世間一般に受け入れられるのは少し難しそうだ、と納得できますね。

 さて次は、時計から感じ取れる手元の印象についてです。

 立場に相応しく、なおかつ自分に似合う時計はどのような基準で選べばいいのでしょうか?

 なかでもよくある質問は、「ベルトは金属と革のどっちがいいの?」。相手に与える印象の観点から考えると、金属ベルトはカジュアルな印象に、革ベルトはクラシカル(古典的)な印象を与えます。どちらがスーツスタイルにしっくりくるのかというと、実は革のベルトです。特にスリーピースやダブルといったデザインのスーツには、革のベルトの時計のほうが断然ハマります。

 革のベルトは水に弱い点、手入れの必要がある点、定期的に交換が必要な点があり、時計好きな人やマメな人以外にはやや面倒かもしれません。しかし、手入れされた革は「落ち着いた、威厳ある」手元を演出するため、そのような印象をプラスしたい方には最適です。

 では、金属ベルトはどうでしょう。最近は金属ベルトをしている人のほうが圧倒的に多いようです。

 金属のベルトはスポーティーな印象になり、ノーネクタイやカジュアルスタイルの服装にマッチします。「爽やかで明るい」手元になります。金属ベルトは、ゴールドとシルバー、どちらの色を選ぶのかも重要な視点です。パーソナルカラーの考え方に基づくと、肌の色が黄色味を帯びた人はゴールド、赤みを帯びた人はシルバーのベルトが調和します。

 さらにディテールの話をすると、文字盤の形でも手元のイメージは変わります。通常は丸い文字盤ですが、四角い文字盤ならベルトのほうが引き立つため、おしゃれな印象になります。文字盤の色もさまざまですが、男性のビジネスシーンでは白、黒、青の3色がメインです。白は清潔でやさしい印象に、青は爽やかな印象に、黒は知的でカッコいい印象になります。

 以上のとおり、相手に与えたい手元の印象別に、ベルトや文字盤の形、文字盤の色を組み合わせて、仕事用の時計を探してみるのも1つの手です。公務員は手元の印象が重要な職業でもあるので、自分の仕事の観点から見ても、どんな時計をするかは非常に重要なのです。

 

詳しくは書籍をご覧ください!
https://shop.gyosei.jp/products/detail/10896

 

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