はじめてのイメージコンサルティング ~『公務員男性の服』実践編

地方自治

2021.12.24

 「公務員で服しばり!?」。局地的に話題をさらっている(?)小社刊『公務員男性の服 普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』(古橋香織 著)。さっそく手に取ってくださった男性公務員の読者の皆さまから、さまざまな熱いお声を頂戴しています。ありがとうございます!
 早々に読破してくださった読者のひとり、佐倉市債権管理課長の塩浜克也さんが、どうやら、著者・古橋香織さんのイメージコンサルティングに興味津々と嗅ぎつけ…。この度、塩浜さんに著者・古橋さんのイメージコンサルティングを体験していただきました!(編集部)

 

~こんな内容を体験してきました~
●パーソナルカラー診断&骨格診断(簡易版、60分) 11,000円(税込み)
●ショッピング同行(120分) 22,000円(初回お試し価格、税込み)

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この文章は、千葉県の市役所に勤務する50代のおじさんが、初めてイメージコンサルティングを受け、銀座でスーツを購入するまでのささやかな冒険譚です。(塩浜克也(佐倉市債権管理課長))

 

華やかな装いの街角で

「なんでこんなところに、僕は立っているのだろう」

 歳末の装いが華やかな銀座、交差点で信号を待ちながら、独り言が口に出ました。
 理由は、わかっているのです。イメージコンサルタントの古橋香織さんに、スーツ購入への同行を含めたイメージコンサルティングをお願いしたのは、私自身なのですから。

 きっかけは、『公務員男性の服』という1冊の本です。Facebookで交流があった古橋さんの初めての著書を拝見して、若い部下にも同書を薦めていたところ、買い物同行のプログラムを古橋さんが実施していることを知り、ならばとお願いした次第。
 とはいえ、50代のおっさんが銀座で買い物をすることへの気後れが、冒頭の独り言に表れています。

 

『公務員男性の服』が教えてくれたもの

 私自身が積極的に身なりを気にするようになったのは、役所の幹部層や議員に向けて説明の機会がそれなりに多くなってからでした。公務員に華美な服装は論外ですが、パリッとした身なりは、確かに気を引き締めます。
 特に、この4月に課長に昇任して対外的な役割が大きくなり、何かよい参考書はないかなあと思っていたところ、古橋さんのご本はずいぶんと参考になりました。
 住民対応がおもな仕事である部下たちの精神的な負担も、決して小さいものではありません。私が紹介した『公務員男性の服』に若手職員の反応がよかったのは、厳しい仕事環境に服装が気持ちの支えになると感じるところがあったのだと思います。


書籍『公務員男性の服 普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる』の目次。

 同書の紹介をしましょう。全体の構成は、5つに分かれています。

 第1章「思った以上に『公務員は見た目が命』」では、(厳しい給与状況もありますが)日頃の忙しさのなかでおろそかになりやすい服装について、コミュニケーション手段としての重要性を説明します。
 心理学的には、最初の印象が後々まで相手に影響を与えるといわれます。
 公務員の仕事は民間企業に比べて多岐にわたり、「どのような公務員が好印象なのか」は部署によって異なりますが、それぞれの部署で身だしなみを意識することにより、相手に与える印象の一定水準は達成できると、本書は説きます(41頁)。

 第2章は、「第一印象で『信頼できそう』感を与えるメソッド」と題して、職務別、年齢別の望ましい服装のスタイルが紹介されます。
 若手職員は、親しみやすさを演出するために黄色(やや明るめの色がよい)のネクタイがおすすめ(57頁)。中堅職員は年代的に服装まで気持ちが行き届かないことがあるので、スーツスタイルは、肩がパカパカ、パンツがダボダボにならないよう、フィット感を重視すべしとのことです(61頁)。
 管理職は部下のためにしっかりした服装をと指摘があり(65頁)、わが身を振り返るといささか耳が痛い。

 第3章「公務員のためのアイテム選びのメソッド」では、スーツ、シャツ、ネクタイ、小物、クールビズの各分野で「押さえておくべきポイント」を説明。
 スーツの色に迷ったら「ネイビー」に頼る(81頁)。シャツのおすすめは、襟の形の種類が「セミワイド」か「ホリゾンタル」(104頁)。服装に悩む若い職員には、頼りになるコメントではないでしょうか。

 第4章「業務部門別 鉄板スタイル図鑑」では、それまでに説明された内容を踏まえ、部署ごとのコーディネートが提案されます。秘書課の職員には「気品」と「やわらかさ」を注意点とする一方で(170頁)、福祉課の職員には相談者にソフトな印象を与えるカーディガンを提案するなど(164頁)、職務に応じたバランスの配慮が興味深い。

 最初に本章を読んだときは「部署ごとに服装を変えるの?」と驚いたのですが、公務員の人事異動は、転職にたとえられることがあるくらい仕事の内容が変わるもの。対応する相手や内容の違いによって話法が異なることもあるわけですから、それらを補強する服装の大事さには注目されて良いはずと思いなおしました。
 最終章は、「公務員の服装が変わると地域が変わる」。著者は、「職員が服装からイメージアップすることは自治体全体の魅力の向上に寄与します(197頁)」と、地域のために働く公務員の役割に立脚し、私たちにエール送ってくれています。

 私がこの分野に疎いこともありますが、そんなものの見方があったのかと新鮮な内容が少なくなく、興味深い内容でありました。

 

「イメージコンサルティング」ってなんだ?

古橋「今日はよろしくお願いします」

 待ち合わせの場所に現れた古橋さんは、黄色を主にした明るいコーディネート。なお、あとになって、この装いの意味に私は気づくことになります。
 古橋さんのお仕事を紹介するサイトには、「理論とエビデンスに基づいた「イメージ作り」のアドバイスを行っています」とありました
http://colorcommonslab.com/profile)。若干の気後れの反面、私のなかの理屈っぽさが「なんだかおもしろそうだ」とささやきます。

 イメージコンサルティングは、パーソナルカラーの診断と骨格診断から始まりました。
 「パーソナルカラー」って、初めて聞いたときは「赤い彗星のシャア」や「本日のラッキーカラー」のようなものかと思ったのですね。全然、違いました。


古橋「『イエベ』『ブルベ』って、聞いたことありますか?」

 きょとんとする私に、

古橋「『イエベ』は、『Yellow base(イエローベース)』、『ブルベ』は、『Blue base(ブルーベース)』の略。肌合いを意識した色の傾向の違いなんです」

 「イエベ」「ブルベ」は、さらに「明るめ」「暗め」に分類されます。これらの組み合わせが「イエベ・明(明るい暖色系)」「ブルベ・明(明るい寒色系)」「イエベ・暗(暗い暖色系)」「ブルベ・暗(暗い寒色系)」となり、それぞれ「春」「夏」「秋」「冬」の季節のイメージが対応するとのこと。


まずはパーソナルカラー診断と骨格診断。概要や効果などの説明を受けます。

古橋「塩浜さんは、夏タイプ(ブルベ・明るく濁った色)ですね」

 そういえばと、お気に入りのシャツの色を思い出します。たしかに、夏タイプとして例示されたカラーパターン(グレーや薄いブルー)が多い。一方、「この色は持ってないな」とわざわざ手を伸ばした色の服は、買っても着る機会があまりありません。自分に似合う色を知っていれば、無駄な買い物をしないですみそうだな。
 なお、肌との色合いを見るため、首から白い前掛けを下げられ、様々な色の布を顔と照らし合わされるのは、ちょっと恥ずかしかったです。


数十枚のドレープ(診断布)を当てながら、顔と色の相性をチェックするパーソナルカラー診断。「濁った色はふんわりとした雰囲気になりますね」「この色だと顔に黄色みが乗りすぎてくすんじゃいますね」と瞬時に印象を解説する古橋さん。塩浜さん、「この色、持っているけど、似合う色と比べるとダメなのが一目瞭然だね~」と鏡を見ながら納得。

古橋「私は、春タイプ(イエベ・明るくクリアな色)なんですよ」

 それで、薄い黄色のコーディネートなんですね。『公務員男性の服』には、「黄色は、オープンで親しみやすいな印象を与える」とありましたので、その意図もあるのかもしれません。

 続いて、「骨格診断」。こちらは、「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3つのタイプに分類されるそうです。
 「ストレート」は、筋肉が付きやすく、体に厚みがある体形。
 「ウェーブ」は、筋肉が付きにくく、体の前後が薄い体形。
 「ナチュラル」は、極端に太らず、骨太で手足が長い体型。
 こちらは、ストレート・タイプと診断されました。

古橋「ストレート・タイプは、飾りが過ぎるとうるさい印象が出てしまいます。目標は、『引き算の美学』ですね」

 古橋さんから、タイプ別のモデルさんが着こなされたスーツの写真を見せられ、「ナチュラル、格好いいなあ」と、思わず声が出ます。

古橋「自分のタイプの診断は、コンプレックスの解消につながるんですよ」

 なるほどね。ないものねだりをしても仕方がない。
 帰宅後、社会人1年生の娘に聞いてみたら、知人の紹介により他の場所で診断を受けたことがあるそうです。結果は、「秋・ナチュラル」タイプであったとのこと。
 「男性は昇任などが診断のきっかけになるようですが、女性は構えずに受けられますよ」とは、古橋さんの弁。男性も、気軽に診断を受けてみてよいかもしれません。

さあ、買い物が始まります

 これらの診断にかけられたのが1時間ほど。結果を踏まえて、その後の2時間が買い物への同行に充てられます。

 今回は、銀座から有楽町にかけての範囲で数店舗を回るとのこと。いきなり高級オーダースーツの店に連れていかれるのではと心配していた私は、ひと安心。
 同行に先立って、古橋さんはアンケートをもとに各店舗を偵察され、めぼしいスーツをチェックされているそうで、私はそれぞれを順番に試着し、購入を検討することになります。

古橋「銀座で買い物をされたことありますか?」
私「買い物はありますけど、服を買ったことはないです」


 それどころか、この歳まで紳士服店を複数回ったような経験もありません(キリッ)。
 1店目は、私が大学生の頃はDC ブランドとして名を馳せたお店でした。紹介されたスーツは軽量で着やすく、上着の腰のポケットが若干斜めにつけられていて格好いい。

古橋「シャツとネクタイも、合わせてみましょう」

 手際よく、候補を選んでくれます。服飾店の敷居をまたいだ途端、店員の挙動が気になる私には心強い同行者です。
 2店目、こちらも私が大学生の頃から有名な男性ブランド。ところが、候補のスーツは、似た色合いのものをすでに持っていました。

古橋「似たものを持っているということは、ご自分に似合うものがわかっているということですよ」

 わーい、褒められた。

 3店目、やや細身の傾向があるブランド。普段着のシャツは、地元で何枚か買ったことがあります。残念ながら、スーツは私の体型に合わず。

 4店目、「これまでご案内したお店に比べ、ちょっとお値段は高いのですが」と案内されたのは、銀座三越。いや、足がすくみましたよ。
 それでも、5階のアクアスキュータムで、深みのある紺(私のパーソナルカラーである、夏タイプ)のスーツに袖を通してみれば、「おや?」。
 やわらかい生地が背中を包む感触が心地よく、デザインに華美な印象はないが、私の広い肩幅をなだらかに見せる首からのラインが美しい。古橋さんが選んでくれた茶色のネクタイ(自分では、そんな色は選べません)が、大人の雰囲気を引き立てます。

 うむ。まさしく、私の体型(ストレート・タイプ)に要請される「引き算の美学」じゃないですか。

 予算は少々オーバーしますが、売出し中で値段は普段より抑えめとのこと。1点よいものを持っておくのも悪くありません。

私「これ、ください」

 小心者の声は、震えてなかったでしょうか。

古橋「よかったー」

 いや、よかったのは私のほうですから。
 大げさな言い方になりますが、そのままの人生だったら、まず得ることがなかった知識です。知らないことを学ぶって、楽しいねえ。

古橋「イメージコンサルティングの効果は、服装からのモチベーション向上による、自己肯定感の充実にもあるんですよ」

 たしかに、器に負けない中身にならなくてはと思ったのは事実です。読者の皆さんもご興味があれば、ささやかな冒険気分を味わってみてはいかがでしょうか。
 そうそう、まずは基礎知識として、『公務員男性の服』をどうぞ。


イメージコンサルティングを終えたふたり。「いいねえ!」と今日一番の高揚感あふれる声が出た最後の店舗でほくほくの買い物をしてご満悦の塩浜克也さん、「気に入ってくださってよかったです~」とほっとひと安心の古橋香織さん。

★『公務員男性の服』著者・古橋香織さんのホームページはコチラ
イメージコンサルティングラボ Color Commons
http://colorcommonslab.com/

著者について

塩浜克也(しおはま・かつや)
千葉県佐倉市財政部債権管理課長
1968年生まれ。1991年明治生命保険(現・明治安田生命保険)入社、1997年同社退社。同年佐倉市入庁。企画政策部財政課、総務部行政管理課等を経て、2021年から現職。主な著書に、『疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業』(共著・学陽書房)、『法実務からみた行政法』(共著・日本評論社)、『月別解説で要所をおさえる! 原課職員のための自治体財務』(第一法規)がある。地方自治制度、政策法務等に関する講演多数。自治体学会会員。地方行政実務学会会員。

Twitter@keizu4080
ブログ:「自治体法務の備忘録」http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/


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