連載 vol.16「つながる」力 「できない」を「できる」に変えていきながら、誰もが楽しく暮らせる未来をつくっていきたい 【岩城裕子(三重・志摩市職員)】

地方自治

2021.10.04

本記事は、月刊『ガバナンス』2015年7月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

「できない」を「できる」に変えていきながら、誰もが楽しく暮らせる未来をつくっていきたい

 人とつながることを意識するようになってから、我が家には志摩に縁のある色とりどりの人たちが来てくれるようになった。

 つながる力は、「できない」ことを「できる」に変え、未来を創る力だと思う。ひとりでできることなんて限られている。ましてや〝ひとりの人間〞には、得手不得手がある。だから、生きる上では手助けしてくれる人がいれば、より生きやすいものになるに違いない。〝ひとりの人間〞としてもつながる力は、非常に重要だ。人生のパートナーが「THEつながる力代表」ってところだろうか。

 昨年度は、地域での劇団の立ち上げや公演、映画制作と上映、花火大会開催と、つながる力による「できない」を「できる」に変える出来事に数多く立ち会うことができた。どのプロジェクトも、企画が浮上した時のメンバーだけでは、全くもって「できない」状態だった。ただ、いずれの企画も、できた時のことを想像するとワクワク感はハンパなかったのだが──。

 この「できない」課題は、つながる力の登場で解決していくことになる。では、つながる力は、どうしたら登場するのだろうか。私は、「出会い、共感、感謝」の三位一体が創り出すものだと思っている。ご縁のある人たちと思いを語り合い、耳を傾け合い、共感し、相手に感謝することがつながる力になるのだ。劇団、映画、花火それぞれは、つながる力なくしてカタチにならなかった。また、これらをきっかけに新たな「つながる力物語」が生まれており、今後の展開が本当に楽しみだ。

 私は、志摩のまちが大好きで、ここで楽しく暮らし続けたいと思っている。我が家に来てくれる色とりどりの人たちは、夢を語ることもあれば、悩みを打ち明けることもある。私が、その人たちに「できる」ことはほとんどないが、「つながる力」で力になっていきたい。ひとりができる力なんてちっぽけだが、つながる力は無限だ。この志摩でご縁のあった人たち一人ひとりの「できない」を「できる」に変えていきながら、誰もが楽しく暮らせるまちを目指し未来をつくっていきたいと思う。

(三重・志摩市職員/岩城裕子)

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