ご当地愛キャラ
ご当地愛キャラ vol.104 みどモス(群馬県みどり市)
地方自治
2020.06.01
人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.104
みどモス
群馬県みどり市
\ひとことPR/
19年3月に市の広報宣伝部長に就任。年齢は3万5000歳!特技は石器・まが玉作りで、鼻を使ったリフティングも得意。鼻の特技を増やそうと秘かに思案中。最近は、ボッチャや輪投げなど色々な運動に挑戦している。
◆みどモスの部屋
https://www.city.midori.gunma.jp/midomosu.html
広報宣伝部長は3万5000歳! 誕生1年足らずで市の人気者へ
みどり市は、06年3月に笠懸町、大間々町、東村が合併して誕生した、群馬県で48年ぶりの新しい市だ。県の東部に位置し、市域は桐生市をはじめ、群馬・栃木両県7市と接している。市内には、詩人・画家である星野富弘さんの作品を公開している「富弘美術館」、四季折々の渡良瀬川の景観が満喫できる「高津戸峡」といった多くの施設や景勝地が点在している。なかでも日本の旧石器文化の存在を証明した「岩宿遺跡」は、日本史の常識を覆す発見として知られ、地域を代表する文化遺産だ。「岩宿博物館」には、同時代に生息していたとされるマンモスの骨格が展示されている。このマンモスをモチーフにしているのが、市のマスコットキャラクター「みどモス」だ。
みどモスは、三つの郡の町村が合併してできた新しい市の一体感の醸成や知名度の向上を目的に誕生した。市内の小中学校及び高校、大学から選出された36人のマスコットキャラクターデザイン検討委員が考案したキャラクター候補から、市内小中学生約4100人による投票を行い、19年1月、最も多くの票を集めたみどモスが、市で初めてのマスコットキャラクターに選ばれた。3月には市広報宣伝部長に任命されている。
誕生後、市有施設やショッピングモールなど市内外で行われるイベントやTVの出演など精力的に活動。市HP内の「活動日記」をはじめ、Facebook、TikTokなどのSNSを駆使し、幅広く自身の活動を報告している。なかでもTwitterに、特技の鼻リフティングの動画をアップしたところ、約3万4000回再生され、その可愛らしさと思わぬスキルの高さが大きな注目を集めた。また、「ゆるキャラ®グランプリ2019」にも初めて参加。投票期間中は、普段のPR活動に加え、朝の通勤・通学時間の赤城駅前での呼びかけといった地道な認知活動も行った。結果は、県内トップの14位。誕生から1年足らずで市を代表する人気者となった。みどり市の存在を全国にアピールしたい──みどモスのひたむきな想いが市民に伝わり、実を結んだのかもしれない。「20年も、ゆるキャラ®グランプリや4月〜6月に展開する大型観光企画『群馬デスティネーションキャンペーン』などで、みどモスを通してみどり市や群馬県を全国にPRできるように活動していきたい」(みどり市秘書課広報広聴係)
日本の歴史上世紀の発見「岩宿遺跡」「岩宿博物館」
日本の歴史を書き替えた岩宿遺跡は、学術研究上、重要な場所として国の史跡に指定されている。隣接する岩宿博物館では、約4万から約1万5000年前に日本列島で展開された人々の生活を、みどモスのモチーフとなったマンモスゾウの全身骨格などの展示資料を通して再現。館内のショップでは、みどモスのぬいぐるみストラップも販売している。
ココに注目!キャラデザインから投票応援まで市民・市がONE TEAMで後押し!
みどモスの、ゆるキャラ®グランプリ2019の大健闘を支えたのが、市職員有志で構成された応援隊と一般応募の市民による応援団だ。応援隊はPR活動支援などを、応援団は投票応援などを行った。誕生時の市内の児童生徒らによるデザイン検討委員やキャラクター投票をはじめ、市民や市がONE TEAMとなってみどモスを後押ししている。
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写真提供/群馬県みどり市