ご当地愛キャラ

ガバナンス編集部

【ご当地愛キャラ】全国へ「ホッとあったか」を届ける蔵の妖精/とち介(栃木県栃木市)

地方自治

2019.04.24

ご当地愛キャラVol.92  とち介(栃木県栃木市)

『月刊 ガバナンス』2018年9月号

都心からほど近く、豊かな自然に囲まれた栃木市

 栃木県南部に位置し、東京から鉄道・高速道路で約1時間の距離にある栃木市。都心からほど近い一方、三毳山(みかもやま)や岩船山、太平山、渡良瀬遊水地などの自然景観に恵まれ、渡良瀬川、思川(おもいがわ)、巴波川(うずまがわ)など豊かな河川が流れる。

 古くは律令時代に下野国庁が置かれ、江戸時代には、日光例幣使街道の宿場町として栄え、巴波川の舟運を活用した商人町として発展を遂げた。現在も蔵造りの建物を中心とする歴史的な街並みが残っており、多くの観光客で賑わう(*)。

 2010年に、旧栃木市・大平町・藤岡町・都賀町の1市3町が合併し、栃木市が誕生した。翌2011年に西方町と合併、さらに2014年には岩舟町と合併して現在の栃木市となった。新しい市の誕生とともに、市内の蔵からひょっこり現れたのが蔵の妖精「とち介」だ。

ミュージックビデオ撮影
とち介公式イメージソング「大福」のミュージックビデオ撮影風景。数多くの市民が参加した。

「ホッとあったか係長」のとち介

 得意なポーズは、栃木市(TochigiCity)の頭文字「T」のポーズ。好きな食べ物は、いちごやぶどうなど市内でとれる美味しい果物をはじめ、じゃがいも入りやきそば、ラーメン、そば、藤岡の「冷汁(ひやしる)」と、なかなかのグルメ。

 とち介のお仕事は、「ホッとあったか係長」として、市をPRしたり、たくさんのおともだちに「ホッとあったか」をお届けすること。市民に「癒し」と「大福(大きな福)」を届けるため、市内のイベントに積極的に出かけている。また、「栃木市」の名前を全国に知ってもらおうと、全国のキャラクターイベントなどに参加。このほか、SNS(Twitter、Facebook、Instagram)での情報発信にも力を入れる。

 2017・2018年の7月には、フランスの「パリ・ノール・ヴィルパント展示会場」で開催されたヨーロッパ最大の日本文化のイベント「Japan-Expo」に出かけて、海外で栃木市をPRした。今後は、和の雰囲気を持つキャラクターと立ち上げた和風マスコットキャラクターサークル「きゃわ和」の代表として、日本の「和」の魅力を国内外に伝えられるよう活動していく。

「とち介が市内のイベントに参加することで、とち介ファンに市の取組みや市内のすてきな場所・行事を知ってもらえる。また、市外での活動により、広く市の存在をアピールできる。今後も、とち介の存在を通して、栃木市の魅力をPRしていきたい」(シティプロモーション課)

とち介Japan Expo
フランスで行われた、ヨーロッパ最大の日本文化のイベント「Japan Expo」で栃木市をPR。

*蔵の街並みを楽しむ

 巴波川沿いや日光例幣使街道沿いには、黒塗りの重厚な見世蔵や、白壁の土蔵群が残り、蔵の街並みが楽しめる。多くの建物は国の登録有形文化財に指定されている。下の写真は「とちぎ蔵の美術館」の前で。およそ200年前に建てられた土蔵3棟を改修し、美術館として現代によみがえらせた。市ゆかりの作家の作品を中心に収蔵している。

とちぎ蔵の美術館
「とちぎ蔵の美術館」の前でポーズをとるとち介。

「とち介の部屋」ホームページはコチラ

(写真提供/栃木市。記事の無断転載及び複製を禁じます。)

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