ご当地愛キャラ
【ご当地愛キャラ】「やる気なさそう」な長~い名前の独特キャラ/ヴィクトワール・シュヴァルブラン村男Ⅲ世(長野県白馬村)
地方自治
2019.04.22
ご当地愛キャラVol.91 ヴィクトワール・シュヴァルブラン村男Ⅲ世(白馬村)
『覚えられない!』って言われてしまうくらい長い名前
長野県の北西部に位置する白馬村(*)は雄大な北アルプスの麓に広がる日本屈指のマウンテンリゾート。夏は高山植物が咲き誇り、冬は白銀のスノーリゾートが楽しめる。
白馬村では、さらなる観光振興を目指して2012年6月、イメージキャラクターのデザインを公募した。全国から寄せられたデザインは126点。キャラクター策定委員会を立ち上げ、デザイン選定が進められた。二次選考では、投票箱設置やWEB・地元の小中学校での人気投票も実施した。最終的に、人気投票で地元の子どもたちから圧倒的に支持された現在のキャラに決定。「やさぐれている感じがイイ!」という、子どもたちの感性を取り入れた独自性あるキャラの誕生となった。
キャラクター名は、845点の公募の中から選ばれた。「せっかくなら、『覚えられない!』って言われてしまうくらい長い名前はどうか?」との声から「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男Ⅲ世(むらおさんせい)」に。「ヴィクトワール・シュヴァルブラン」とは、フランス語で直訳すると「勝利の白馬」。「なんか名前の長い、なんとかⅢ世」という大人に対して、多くの小学生たちはフルネームをしっかり暗記しているという。
村男Ⅲ世のお披露目は、同年11月、白馬スキー伝来100年を記念して行われた。真っ赤な唇がチャームポイントで、性格はのんびり屋。背中の羽はお手製なので空は飛べない。将来の夢は村長になること。このほか、「おにぎりで好きなのは“ツナマヨ”」など、ユニークなプロフィールを100項目設定した。
キレキレのダンスを披露
着ぐるみ誕生は、翌年2月。両手で手を振るようなキャピキャピ感は一切なく、一見やる気がなさそうなマイペースな立ち振る舞いが特徴だ。イベント会場では、疲れると座って休憩なんて様子もしばしば。しかし、ある日、イベント会場で稀に入ると言われていた「本気スイッチ」がONに!突然動きが機敏になり、キレキレのダンスを披露。これが話題となり、夏にはお台場のダンス選手権に声がかかるようになった。
あちこちで活動しはじめると、当初は敬遠していた大人たちや、一般的によくあるカワイイ雰囲気のキャラクターを好む人たちの気持ちにも変化が生まれた。「出会うとちょっと好きになってしまうような、憎めないキャラが地元に浸透してきています」(観光課)。
「白馬スキー伝来100年」を記念して、ペガサス座 流星群からやってきました。あ、よく「やる気なさそう!」と言われますが、意外とそうでもないんで すよ。そんな僕ですが、応援してくださんせい。
*白馬村へようこそ!
白馬村のシンボルともいえるのが白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳 の3つの山を総じて呼ぶ「白馬三山」。「村男Ⅲ世」の「Ⅲ」の由来は、 白馬三山の「三」も理由のひとつ。 最高峰の白馬岳は標高2932m。村の森林面積は約1万6000ha、高山植物の種類は350種以上と、豊かな自然が魅力。1998年の長野冬季オリンピック開催地としても知られている。
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(写真提供/長野県白馬村。記事の無断転載及び複製を禁じます。)