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ガバナンス編集部

【自主研活動】自主研を通じて若手職員のキャリアアップを考える

NEW地方自治

2025.02.05

(『月刊ガバナンス』2025年1月号)

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【ガバナンス・トピックス】
若手職員のキャリアアップを考える場に ──関東自主研サミット2024

「関東自主研サミット2024」(関東自主研サミット実行委員会・さいたまOM「の・ようなもの」共催)が2024年11月9日にさいたま市で開催された。今年度は自主研を通してキャリアアップにつなげようという趣旨で企画。参加者らが活発な対話で学びを深めた。

関東自主研サミットの様子
若手と中堅の自治体職員が混じり合い、キャリアアップについて対話した。

様々な自主研活動を知る

 関東自主研サミットは、関東地方の自主研グループなどが集い、13年に発足。昨年10周年を迎えました。今回は、「自主研で実現!若手職員のキャリアUP!」と題し、若手職員と中堅以上の先輩職員らが対話をすることで、若手職員は自主研活動を通じて自分のキャリアアップを考え、中堅以上の職員は自主研の魅力を再発見し、周りをさらに巻き込むヒントを得る機会にしようと企画されました。

 まず、第1部では自主研活動事例を紹介。『公務員のための場づくりのすすめ』(公職研)著者の助川達也さん(茨城県)は、自主研の類型や「越境することのすすめ」など自治体職員にとっての場の意義について語った浅古剛さん(埼玉県熊谷市)は同市の自主研グループ「ジュリスト」について紹介。法制執務を軸とした業務に直結する勉強会をしてきた同グループの歴史を紹介。長く活動してきたからこその悩みについても会場に共有した。きたく部(東京都北区)は、同グループが配信しているラジオ番組に見立て、活動を発表。庁内にとどまらず、地域にまで飛び出し輪を広げているようすを紹介した。

先輩職員と語る

 第2部は「自主研パイセンと語る語る」と題し、若手職員と中堅等の先輩職員らで3人1組のグループを形成し、ワークを行った

ワーク1「語る語る~自主研とキャリア」

 まず、ワーク1では、「語る語る~自主研とキャリア」というテーマのもと、グループ内の語り手1人に対し、聞き手が配属歴や有志活動歴、そこで得られた経験やスキル、キャリアにおけるターニングポイントなどをインタビュー。もう1人は第2の聞き手として、さらに語り手に対してキャリアに関する質問を行い、深掘り。参加者同士が対話し、経験をシェアする時間となった。

ワーク2「未来を創造しよう!フィーチャーセルフ」

 続いて、ワーク2「未来を創造しよう!フィーチャーセルフ」が行われた。

 グループ内の若手職員に対し、将来どんな職員でありたいか、どういう人生を送りたいか、仕事や自主研活動など有志活動によってどのような未来のキャリアを描きたいかなど、先輩職員が聞き手になりインタビュー。語り手の話を受けてもう1人の聞き手が若手職員の10年後になりきり、成功した未来像を語ることで、若手職員が客観的に未来の自分の姿を創造するワークを実施した。

 若手職員の参加者からは、「現在の仕事や活動を将来の仕事と結びつける新鮮な経験だった」という感想も。参加者らは、じっくり時間をかけた対話やインタビューを通して内面と向き合いながら、これまでとこれからのキャリアについて見つめ直す場となった。

(本誌/浦谷 收)

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