公務員が読みたい今週の3冊
公務員が読みたい今週の2冊 【空き家大全/子ども育て】
NEWキャリア
2025.02.03
今週、何読む?
読書の習慣をつけたいと思いながら、まだ始められていない…。
日々読書を嗜んでいるが、そろそろネタ切れ…「次は何を読もうか」検討中。
そんな公務員の方はいませんか?
「公務員なら読んでおきたい」業務に役立つ必携図書や、「公務員の皆様が楽しく読める」おすすめ図書をガバナンス編集部がピックアップ。毎週2~3冊をご紹介します。
「今週読みたい図書」の選定にぜひお役立てください。
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複雑多様な「空き家」問題
その全体像を描き出す
建築・まちづくりのための
空き家大全
田村誠邦、加藤悠介、ほか・編著
浅野純一郎、大原一興、ほか・著
学芸出版社/2,700円+税
昨今、社会課題として認識が進む「空き家」だが、その問題や対応策は多岐にわたり、全体像を把握することが難しくなってきている。本書は、そうした空き家問題の過去の経緯から最新動向までを網羅的に解説したものだ。
3部構成となっており、1部では「空き家を知る」をテーマに、空き家とは何か、空き家が生まれる仕組み、関連する税制などが25のキーワードで示される。2部では「空き家を活かす」をテーマに、活用の道筋が同じく25のキーワードで示される。3部では、全国自治体の空き家活用事例50例が紹介される。巻末には2部と3部の星取表も掲載。多様な事例がわかりやすく整理されているのがうれしい。本誌84ページを読み、改めて空き家問題に興味を持った読者にもおすすめしたい1冊だ。
保育・養成のレベルアップに
子育て世代への情報発信に
「少しずつ、着実にできるようになっていく」。個々の子どもが持つこの力を尊重し、十分に育てるにはどうすればいいか。本書は、最新の科学的根拠を参照しながら、心身の育ちのしくみと大人の関わりのポイントをわかりやすく解説。実践例は未就学児施設のものだが、子育てに活かせるヒントも豊富だ。
巻頭カラーは写真とイラストが満載。見開き単位で、発達の流れと保育の要点を凝縮している。保護者への情報発信を目的とする場合には、自治体の保育担当部門や園が巻頭カラーをコピー・配布することが可能。
「お母さん、保育士さん、もっとがんばれ!」という本ではない、というあとがきの言葉が響く。社会を構成する全ての大人にできることがある、と具体的に教えてくれる1冊だ。