連載 vol.51「つながる」力 つながる力に想うミライ ── これからの私が想うこと 【小林哲彦(群馬・渋川市職)】

地方自治

2023.01.06

目次

    本記事は、月刊『ガバナンス』2018年6月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
    所属等は執筆(掲載)時点のものです。
    ※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

    【私にできること】
     オフサイトミーティングや自主研修といった波に関しての私の最初の悩みは「これを渋川ではどうしよう?」という漠然としたものだった。渋川市は、名湯伊香保温泉に代表される、県内屈指の観光地を抱えながらも発信力、アピール力が乏しい渋川市役所職員が各地での活動にいきなり入っていけるのか、大きな不安があった。しかしながら、やる気のある有望な若手職員が羽ばたく絶好の機会を逃してはいけない ── 何度も逡巡しつつ、まずはテストとして私が参加し、私自身が納得し、安心できたら、若手を巻き込もう、そう感じての「つながる力」のスタートだった。

    【出会いを偶然としない】
     そうしたことを考えながらの各地での出会い、語らいは、かけがえのないものとなった。そして、この出会いを偶然としない、その場限りにしない、そして、その先もワクワクするステージを一緒に準備できるよう、そのステージが出会えた方々にともに還元できるよう ── そう「野望」を膨らませていったのである。もちろん「野望」の結果は渋川市にも還元してきたつもりだ。

    【いま、そしてこれから】
     当初と比較し、私の活動範囲も「野望」もかなり膨らんだ。これも「つながる力」のおかげである。渋川市でも自主研修グループ「渋川しぶ支部(しぶしぶ)」の活動が3年を経過した。若手スタッフが毎回悩みながらその活動を広げ、県内外での出会いを別のネットワークとして育みつつある。また今年度、早稲田大学人材マネジメント部会へ派遣した2期生は別の角度から新しい気づきと想いを地元に持ち帰ってきているようだ。各地で「若手職員の参加が少ない」との声を聞くことがある。こと渋川市においては安心しているところだが、この先、私はいかにあるべきか、最近の悩みはそこにある。そのことは今後の「つながる力」を通じて解決していきたい。「つながる力」はミライをつくるための私の拠り所となっている。全国各地のみなさま、これからも引き続きよろしくお願いします!

     

    (群馬・渋川市職員/小林哲彦)

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