ご当地愛キャラ
ご当地愛キャラ vol.114 ずーしーほっきー(北海道北斗市)
地方自治
2021.08.10
人と地域をつなぐ
ご当地愛キャラ vol.114
ずーしーほっきー
北海道北斗市
\ひとことPR/
「北斗市の“いいところ”をPRしてゆく宣伝隊長」。地元の特産品を使ったホッキ貝の握り寿司がモチーフ。「突然四つん這いになるイキモノ」らしい。鳴き声は「ホキホキホキーー!」。
◆ずーしーほっきーinformation
https://www.city.hokuto.hokkaido.jp/docs/1898.html
一目見たら忘れられない 当代随一のキモかわキャラ
北斗市は、道内でも温暖な南北海道に位置し、豊かな大地と海からとれる新鮮で美味しい農水産物や、きじひき高原、北斗桜回廊、トラピスト修道院など多くの魅力的な資源に恵まれている。
そんなまちにご当地キャラクターが誕生したのは、北海道新幹線の新駅「新函館北斗駅」の開業(15年度)を目前に控えた13年度のこと。市を道内外にPRするため、地元の2市1町で設置・運営する「公立はこだて未来大学」に協力を要請し、キャラクターづくりの協働プロジェクトが始まった。全国のご当地キャラクターの分析や市内観光地・特産品の視察などを重ね、同年10月に五つのキャラクター候補を発表。市民投票の結果、誕生したのが「ずーしーほっきー」だった。
その姿は、津軽海峡の海の幸ホッキ貝と、市内の道立道南農業試験場で研究開発されたブランド米「ふっくりんこ」という地域を代表する特産品を使ったホッキ貝の握り寿司がモチーフ。…なのだが、寿司ネタ部分からニョキっと生えた細い手足やオンリーワンの表情、「突然四つん這いになる」「何を考えているか分からない」というプロフィールなど、ツッコミどころ満載のインパクトを持つキャラクターとなった。
誕生以来、可愛さよりもキモさをウリにPR活動を展開。市内のイベントにはほとんど登場し、札幌市や本州でのプロモーションにも積極的に遠征している。16年3月の北海道新幹線の開業式典にも参加。その見た目・挙動も相まって、市を訪れた人に忘れられない記憶を植え付けた。子どもに泣かれたりキモいと言われることもあるが、唯一無二の個性にハマる人も多く認知度は高い。それを裏付けるように20年2月の「一目みたら忘れられない☆ご当地キャラクターランキング」(生活.com)では、見事1位を獲得した。
イベント以外でもテレビ出演や、市内におけるモチーフの活用など多方面で活躍を続けるずーしーほっきー。20年は新型コロナによって多くの活動が中止となったが、文化活動やスポーツに取り組み動画を発信するなど新境地を開拓。また、雪の降る寒い日でも特産品の直売会に参加するなど、地域の目線に立った地道な活動を続けている。
「新型コロナで思うように活動できなかったが、今後も新たな挑戦を続けていきたい」(総務部企画課)
地域を代表する特産品「ホッキ貝」と「ふっくりんこ」
ずーしーほっきーのモチーフである「ホッキ貝」と「ふっくりんこ」。ホッキ貝は、その品質はもちろん、ヤスという長い棒で1個ずつ採る「ホッキ突き漁」が、乱獲から資源を守るとして、環境保全や持続的な漁業という点でも注目されている。また市は、北海道水田発祥の地として知られており、ブランド米「ふっくりんこ」は、JALの国内線ファーストクラスの機内食にも採用されている。
スケボー、茶道…コロナ禍でも新分野にチャレンジ!
新型コロナウイルスで思うような活動ができない中、ずーしーほっきーは地域を盛り上げるべくスケボーや茶道といった文化・スポーツへの挑戦を開始。茶道では、市立上磯中学校の茶道部の茶席に参加し、スケボーチャレンジでは、初心者らしく危なっかしい様子だったが、最終的にはボードスライドをメイクするまでに上達した。挑戦の様子はずーしーほっきーのFacebookで閲覧できる。
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写真提供/北海道北斗市