
公務員が読みたい今週の3冊
公務員が読みたい今週の2冊【国土・環境破壊の危機/ふゆみずたんぼを巡る旅】
ぎょうせいの本
2026.04.06
この記事は1分くらいで読めます。
出典書籍:『月刊ガバナンス』2026年3月号
今週、何読む?
読書の習慣をつけたいと思いながら、まだ始められていない…。
日々読書を嗜んでいるが、そろそろネタ切れ…「次は何を読もうか」検討中。
そんな公務員の方はいませんか?
「公務員なら読んでおきたい」業務に役立つ必携図書や、「公務員の皆様が楽しく読める」おすすめ図書をガバナンス編集部がピックアップ。毎週2~3冊をご紹介します。
「今週読みたい図書」の選定にぜひお役立てください。
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防災の専門家が警鐘を鳴らす
土地開発のあるべき姿とは

国土・環境破壊の危機
開発のトレードオフとして何が起こるのか、古今東西の真実
鈴木猛康・著
理工図書/2,000円+税
本書では、国土・環境保全の観点から、過剰な土地開発が引き起こす問題を、科学者であり防災の専門家である著者が鋭く指摘。盛土、リゾート開発、メガソーラー設置の際の林地開発について、また大型風力発電のような再生可能エネルギーの技術的な問題点、過去から現在にかけてのさまざまな危機的状況について解説しながら、専門家ならではの視点で懸念事項を論じ、健全な土地にするための“あるべき姿”を提示している。
中でも、行政や事業者、住民の意識不足などから起こる「増災」を防ぐための「事前減災」について「防災」を超えて考える必要を説く章は、防災の観点からのまちづくりに必要な視点をもらえるだろう。東日本大震災から15年経った今だからこそ読んでおきたい。
田んぼからはじまる地域創生
大震災からの驚くべき復興も

ふゆみずたんぼを巡る旅
生きものにぎわう田んぼの世界
岩渕成紀・著
農山漁村文化協会/2,500円+税
「ふゆみずたんぼ」とは、専門用語で「冬期湛水水田」のこと。冬の間に水を入れ、湿地状態にすることで、化学肥料を使わず質の良い稲を実らせる。この手法を取り入れた田んぼは、世界初の「水田」を冠したラムサール条約湿地として認定され国際的にも注目されている。本書はこの調査研究に長年取り組んできた著者が、各地の実践を記録したものだ。
農薬不使用、さまざまな生き物が集う健康的な田んぼは、有機栽培を可能にする。生物多様性を育み、野生のトキやコウノトリの野生復帰にも貢献。東日本大震災では3年かかるといわれていた塩害から数か月で田んぼを復興させたという。食を通した人のつながり、命のつながりの大切さも説く地域創生の事例集。そんな本書から得られる教訓は多い。
月刊『ガバナンス』では、おすすめ書籍6冊をまとめてご紹介!

月刊 ガバナンス 2026年3月号
特集:東日本大震災15年──これまで、そして、これから
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
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