公務員が読みたい今週の3冊
公務員が読みたい今週の2冊【地方移住プロモーション/災害緊急対応】
NEWぎょうせいの本
2025.05.07
今週、何読む?
読書の習慣をつけたいと思いながら、まだ始められていない…。
日々読書を嗜んでいるが、そろそろネタ切れ…「次は何を読もうか」検討中。
そんな公務員の方はいませんか?
「公務員なら読んでおきたい」業務に役立つ必携図書や、「公務員の皆様が楽しく読める」おすすめ図書をガバナンス編集部がピックアップ。毎週2~3冊をご紹介します。
「今週読みたい図書」の選定にぜひお役立てください。
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移住促進施策の「当たり前」を問い直す

数字とファクトから読み解く
地方移住プロモーション
伊藤将人・著
学芸出版社/2,400円+税
「世界で最も地方移住を促している国」日本。大都市を除く自治体は、なんらかの形で関係人口増加と移住定住促進に取り組んでいる。
本書は、自治体の移住プロモーションが陥りがちな罠と、それを避けるための方法を、研究結果や統計数値などのエビデンスを基に提示。「金銭的な移住支援の効果は一過性にすぎない」「『役立つ、優れた移住者』という発想を脱ぎ捨てる」「移住者と地元住民のトラブルを防ぎ、乗り越える11のアイディア」など、〈フェアで持続可能な移住促進〉という視点から、行政・事業者・地域が直面する葛藤を乗り越えるアイディアを紹介する。
競争や流行にとらわれることなく、「なぜ」から問い直す。その先に、「わがまち」ならではの手立てが見えてくるだろう。
大災害と戦った首長たちのリアルな体験談からの教訓!

頻発する様々な災害に適切に対応するには、首長のリーダーシップや自治体等の関係者による住民に寄り添う現場感覚が重要である。本書は、近年発生した7つの大規模災害において、最前線で災害対応にあたった13人の現役首長をはじめ、国や関係団体、民間企業、NPOによる支援など、関係者の発災初期を中心とした経験と知恵を集約したものだ。
令和6年能登半島地震、平成16年新潟県中越地震、平成23年東日本大震災、平成28年熊本地震、平成26年8月豪雨、平成30年7月豪雨、令和4年8月豪雨──。これらの災害と戦った首長たちのリアルな体験談からの教訓は、今後発生が予想される大規模災害に向けて、最善の対応を図るうえで大いに役立つにちがいない。防災関係者必読の書!
★ガバナンス4月号の巻頭インタビューでは、著者である森民夫さんに、本書に込めた想いをお聞きしています。詳細はこちら!
自治・地域のミライ|災害の教訓を蓄積し、その知恵を 次なる災害に生かすために