
多様な学びが「人」を飛躍させる場所 ──公共政策大学院最前線
公共政策大学院最前線 第1回|「理論」と「実践」の架け橋に ──西出順郎・専任教授
NEW地方自治
2026.05.29
目次
出典書籍:月刊『ガバナンス』2026年6月号
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月刊 ガバナンス 2026年6月号
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編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
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特別コラム 明治大学ガバナンス研究科 Presents
多様な学びが「人」を飛躍させる場所 ──公共政策大学院最前線
第1回
──西出順郎・専任教授
にしで・じゅんろう 福井県庁職員、琉球大学准教授、岩手県立大学教授等を経て現職。早稲田大学大学院修了、博士(公共経営)。米国シラキュース大学にて2つの修士号を取得。現在、地方行政実務学会副理事長、参議院客員調査員、総務省の政策評価に関する有識者委員等を務め、日本評価学会副会長等も歴任。主な著書・訳書に『政策はなぜ検証できないのか』(単著)、『公共政策』(共訳)などがある。専門は政策評価・公共経営。

西出順郎・専任教授
――大学卒業後のご経歴から教えていただけますか。
西出順郎・専任教授(以下、西出):福井県庁で17年半ほど勤めました。総務系中心だったが、民間企業への出向や、世界体操競技選手権の広報業務など、色々と面白い経験もさせてもらいました。その後、県の制度を用い、アメリカで行政学と経済学の修士号を取りました。退職直前に政策評価や行政改革の仕事に従事できたのは、自分の中で非常に大きかったです。その後、琉球大学や岩手県立大学を経て、現在に至ります。
――県庁職員から、なぜ研究者へ転身されたのですか。
西出:行政組織の非効率さに課題を感じていました。研修講師の先生方の話を聞いても、一般理論が多く、現場との間に距離感があったんですよね。一方で、「ニューパブリックマネジメント」など、理論と現場が融合する考え方が出てきたタイミングでもありました。実務の現場感を「理論知」で解釈するとすごくしっくりきたんです。だったら「自分が、理論と現場の実践をつなぐ橋渡し役になりたい」と思ったんです。
――ガバナンス研究科では何を教えられていますか。
西出:「政策評価」や「公共経営」を中心に、「リーダーシップとマネジメント」にも力を入れています。これは、人間がいかに合理的とは言い難い生き物かを学ぶ場でもあります。組織の意思決定って、物事の正しさより「彼が言うなら賛成・反対」みたいな、忖度や嫉妬等で決まることが往々にしてあるじゃないですか。そういう非合理性から来る意思決定の一面を説くと、現場を知る社会人学生からは、すごく共感を得られますね。
――ガバナンス研究科の魅力は何だとお考えですか。
西出:「理論知」と「実践知」を融合できる場であることです。私にとっても理想の環境ですよ。公務員や議員だけでなく、多様なバックグラウンドを持つ人が集まっています。「公共政策」という共通言語のもとで、立場の違う人たちがフラットに議論を展開でき、得られる刺激は計り知れません。OB・OGのネットワークも強いので、キャリアアップにも大いに“利用”してほしいですね。
――今、最も関心を持たれているテーマは何ですか。
西出:1つは、日本の政策研究の中で、理論やフレームワークを駆使した実証研究に少しでも貢献すること。もう1つは、「シチズンサイエンス(市民科学)」による質の高い市民参加です。形だけの意見交換ではなく、行政の調査分析に、市民が頭を使って一緒にコミットする枠組みを作れないかと。市民の客観性やリテラシーを高めることで、行政との「Win-Winの関係」や、主体性のある社会を構築できないかと考えています。
――印象に残っている学生のエピソードはありますか。
西出:ある地方公務員の学生は、私が洒落で「アメリカの学会で発表してみないか」と言ったら、本当に行動して職場で旅費まで獲得してきました。あのバイタリティには驚きました。あとは、IT企業から目に見えないものを作ることに物足りなさを感じ、「農業従事者」になった学生もいます。本研究科での学びを経て、全く畑違いの業界へ飛び込んでいきました。そういう「面白いダイナミズムのある化け方」をする修了生が生まれると、やりがいを感じますね。
――入学を検討している皆さんへメッセージを。
西出:仕事の実践の中で「モヤモヤ感」を抱えているなら、ぜひうちに来て理論を学んでみてください。モヤモヤが「理屈」として理解できるようになると、必ず仕事がもっと楽しくなります。そして、多様な仲間と実践知を共有し合うことで、必ず新しい発見があります。バイタリティのある皆さんが来てくれるのを楽しみにしています。
【説明会、公開講義等の日程はウェブサイトから】
https://www.meiji.ac.jp/mugs2/

【企画提供】
明治大学 専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)
東京都千代田区神田駿河台1-1 TEL:03-3296-2397
★「多様な学びが『人』を飛躍させる場所 ──公共政策大学院最前線」は
「月刊 ガバナンス」で連載中です。本誌はこちらからチェック!

月刊 ガバナンス 2026年6月号
特集1:ひとりで悩まない 新年度3か月目の整え方
特集2:公務に役立つ!「ちょうどいい距離」の文章術
編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
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