連載 vol.92「つながる」力 つながるつながりつながりつながる 【坂田啓子(佐賀・小城市職員)】
地方自治
2024.01.15
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2021年11月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
私にとっての“つながり”は、正に“力”。私の公務員人生を支え、豊かにしてくれている財産だ。
私が最初に“つながり”を感じたのは、自治大終了後すぐの台風襲来の時のこと。「今から出動!」という発信が台風と共に北上し、励ましのメッセージが飛び交った。
その後、地域に飛び出す公務員NW、そこから地域に飛び出す公務員を応援する首長連合の事務局へ。そこでは、年に一度、地域持ち回りでサミットを開催しているが、そこでの出会いも大きなものがある。サミットは、全国に散らばる事務局職員と開催地スタッフが、オンラインのみで打ち合わせを行っていくが、それでもイベントが成功できるという感動も味わっている。現地で初めて会い、催しの成功を涙で喜び合うなんてことはそうそうあるものではない。
また、自治体職員有志の会、自治体学会と顔を出し、多くの学びを得ようとする職員の姿勢に刺激を受け、九州オフサイトミーティングの佐賀開催へとつながった。
さて、その九州OMの佐賀開催からは、さらに異業種とのNWへと発展していくこととなる。九州OMに参加していた方の誘いで、ファシリテーションを学び合う組織に加わり、社会貢献という基本理念をもちながら異業種のメンバーと楽しく活動できている。そこで出会った仲間とはSIM福岡2030財政出前講座を開くこともできた。
もうひとつ、つながりということで考えてみると、私自身のものの捉え方を変えさせくれた「スローライフ」なまちづくりという業務に携わったが、それから10年以上たった今でも、そのご縁でスローライフ学会に加入、交流し、学ばせてもらっている。
私は、これらのつながりから、大きく広く思考するという意識を働かせてもらっているように思う。出会えた人、もの、ことは、最初に書いたように私の財産であり、これからも大切にしていきたい。
この原稿を仕上げる直前にも、オンライン市役所県人会の初めてのミーティングがあった。新しいつながりがまたスタートした。
(佐賀・小城市職員/坂田啓子)