連載 vol.65「つながる」力 まずは一歩踏み出してみることから 【小橋川星子(沖縄・南城市職員)】
地方自治
2023.04.18
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2019年8月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
「機会があればぜひ手を挙げてみて」と先輩に背中を押してもらったことがきっかけで、当時まだ子どもが小さかったこともあり不安ではあったが、1年間所属を離れ県庁へ出向する機会をいただいた。
今振り返ると、その一歩を踏み出せたことがきっかけで、私自身の視野や出逢いの場が一気に広がった。所属を超えたつながりの中で、新しい気づきやつながりが生まれ、とても濃い日々を送ることができた。
それから私自身、お声がけをいただいたり、学び合いの場があるとなるべく足を運び見聞を広げることを意識的にするようになった。外へ踏み出すことで違った視点で考えることができたり、新たな気づきが得られた時のワクワク感から、自身のモチベーションやパフォーマンスにも影響していると内省でき、そのような場へ足を運ぶことを今もなお大切にしている。
一方で、沖縄は離島県であることから物理的に本州へ出向く機会を持ちにくいが、最近「地方公務員オンラインサロン」という、「費用」「時間」「場所」の壁を越え、ゆるく楽しく学び交流できる場ができた。月額1500円で自宅や出先にいながら(中には居酒屋で晩酌しながらの方も)、ZOOMを用いて首長や著名な方、また同じ自治体で活躍している方の話を聞くことができ、顔を合わせながら交流したり、個々人の想いを共有したり情報交換できる場にもなっている。
オンラインと聞くと初めはとっつきにくさもあるかと思うが、ICTの活用で交流の幅もさらに広がり、物理的な距離を感じさせない、また新たなご縁のきっかけともなっている。
現在は、所属で人材育成担当として組織開発に携わりながら、「小さな一歩でも踏み出しやすい未来志向な組織をめざしたい」と微力ながら日々励んでいるところである。これまで私自身いろんなご縁をいただいたことが、あらゆるきっかけや原動力ともなっている。これからは組織だけでなく、私からもご縁を提供できる人財になるべく、さらなる一歩を踏み出していきたい。
(沖縄・南城市職員/小橋川星子)