連載 vol.56「つながる」力 「信念」を忘れず、あきらめずに踏み出し続ける 【瀧下賢二(長崎・平戸市職員)】

地方自治

2023.02.14

目次

    本記事は、月刊『ガバナンス』2018年11月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
    所属等は執筆(掲載)時点のものです。
    ※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します

     9月22・23日、第12回九州まちづくりオフサイトミーティング in 平戸(以下、「九州OM」)に参加された皆さんにまずは心から感謝したい。そもそも、九州OMの発起人をするなんて、過去の自分からは想像できなかった。きっかけは、3年前の9月、福岡市で開催された全国の広報担当者が集まる場だ。平日に休みをとり、自費で参加する同じ公務員。ありえない最初はそう思った。でも、参加している人たちは、みんな笑顔でいきいきと輝いていた。こんな公務員になりたい、そしてこの想いを同じ公務員にも伝えたい。そこが自分の原点だ。会を企画した、奈良県生駒市の大垣弥生さん、福岡県福智町の日吉由香さんには改めて感謝したい。

     実績もない、実力もない、あるのは自分が感じた想いを伝えたいという「信念」で、九州OMをやろうと決断した。幾度となく心が折れそうになった。当然だ。現実はそんなに甘くない。そんな時、支えてくれたのは、平戸の仲間たち。「やって何の意味があるの?」感もあった打ち合わせも、回を重ねるごとに各々が自ら動き出した。「平戸っていいまちだね。何より平戸は『人』がいいね」とたくさんの言葉をいただいた。嬉しかったけど、その言葉は自分よりも支えてくれた仲間たちに贈りたい。

     今回、自分が伝えたかった想いは【自らが感じた「信念」を忘れず、踏み出し続ける】。失敗しても、あきらめず次へのステップとして踏み出す。その想いに共感する仲間とつながるまで。自分も「信念」をもって踏み出し、たくさん失敗した。今回は、参加者を集めることが、目的ではない。本当の目的は、自分の「信念」を伝え、その想いをもって参加者が各地で踏み出すことだ。

     誰かの言葉や成功体験を使い、伝えることは簡単だ。しかし、自分は自らの失敗体験から伝えたい。「信念」をもって一歩踏み出し、その想いに共感できる仲間とつながるまで、あきらめずに続けることが大事だと。自分自身が同じ平戸市職員で同期同年の黒瀬啓介と末吉耕太郎という2人の男から学んだようにーー。

     

    (長崎・平戸市職員/瀧下賢二)

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