東西南北デジデジ日記 vol.19 今週の担当:【北】山形巧哉

地方自治

2022.02.17

東西南北のそれぞれで奮闘する現役自治体職員と元自治体職員4名によるリレー日記。タイトルに冠しているとおり、テーマはデジタルなれど、小難しいこと抜きに、多彩な切り口で「自治体×デジタル」を考えてみよう、な日記です。新しい行政サービス、こんな視点も考えてみる必要がありそうです。【北】の山形さんからこんなお話。

―――――2022年2月17日 Thu.―――――――

 

最近モヤモヤ

実はここ最近、デジタルに関するインプットが少なすぎて、自分の中で新しい視点ができていないというか、モヤモヤが多い日を過ごしています。どういうことかといえば「書くことがない」ということです(笑)。

前回の多田さんは、ジャズに全振りしてて、「やばい、完全に趣味の世界じゃん。こういうテクニックもあるのか!! 僕も真似しよっ!」って思っていたのですが、さすが試される大地北海道。
これは書いておきたいなってことが出てくるものです。

 

行政機関というか公的機関のWEBサイトの役割ってなんだろね

質問。
みなさん、町役場や市役所、都道府県庁、交通・電気・ガス・水道・情報通信の公式WEBサイト、見たことありますか?

いや、さすがにこの記事を見られている方は行政関係の方が多いでしょうから、ご自身の所属する団体(会社)の公式サイトくらいは見たことあるよね?という想定のもとで質問していますが、実際のところ「一度も見たことない」という方も社会の中では相当数いらっしゃるだろうなあと想像しております。

ではまず、人はどの時点でこのような公式サイトをみることになるのか、を考えてみます。
あくまで仮説の範囲を超えませんが、「困ったとき」や「新鮮な情報を取得したいとき」であるだろうと考えられます。
次に、その「困ったとき」や「新鮮な情報を取得したいとき」とはどんなときか。
自身(家族・パートナーも含む)に関するライフイベントの発生時や、そう、「災害時」ですよね。

 

じゃあ、災害時に公式サイトを検索するのか

台風や地震が発生した時、すぐに公式サイトを見に行きますか?
おそらく大体の方は、ポータルサイトや今ならニュースサイト(アプリ)で情報収集をすることが多いのではないでしょうか。テレビがそこにあればテレビをすぐつけるとか。
少なくとも僕はそうします。

しかし、大きな災害のときには基本的に日本全体・都道府県全体の話が多くなりがちで、自分の住んでいる付近の情報を詳細に知りたいなと思ったときに初めて、公式サイトの検索またはSNSを活用した情報収集をします。
そして、その知りたいタイミングというのは大体みんな同じくらいだったり。

今回は、「北海道の大雪」のケースで考えてみましょう。

確認したいときに、あなたは見えない。
今年の北海道は道央、札幌付近で大雪が発生しており、この1カ月間、JRや公共交通機関が止まりまくってます。復旧に携わる皆様、本当にお疲れ様です。

それはそうと、自然災害が発生していたとしても、人々の生活というのは続けられており、「あ、明日の朝、JR動くのかな?」とか「今日はJR動くのかな?」と考える方も多くいらっしゃいます。

そこで初めて、今回の災害的大雪が自分ごととなり、ニュースサイトやテレビなんかで確認していたものから、検索フェーズへ。このケースだと、大体夜夕食後から、朝起きてすぐくらいの時間感覚でしょうか。

するとどうでしょう。
大体アクセス集中していて、サイトダウン。
今はCDN(Content Delivery Network、コンテンツデリバリーネットワーク)を組んでいる自治体や企業も多いですが、それでも組み方にはいろんなやり方もありますし、アクセスしたその時に見ることができなければ、その後サイトにアクセス可能となったとしても、結果、「あそこのサイトは肝心なときに見られない」となってしまいます。

ただ、その時に大きな力を発揮するのがSNS。やはり、グローバルサービスでの大量のアクセスをそもそも想定しているようなサービスは強い。
それに対して行政が依存してしまうというのはどうなのかという考えもよぎったりはしますが、すでに社会インフラとなっているのであれば、使うのはある意味義務的な面も感じます。

 

情報の多重発信は必要だが重要なのはその出し方

このSNSの情報発信やファクトチェックの重要性はまた別の機会でお話しできればと思いますが、とりあえず、行政が持っているすべての公式SNSで情報を出していてくれていると、公式サイトにアクセスできずとも必要な情報の取得はできる。
このへんはすでにしっかりやられているところが多いのですが、実は問題はそこから先。

せっかく公式SNSに情報が掲載されていても
「××が発生しています! 詳しくはこちらへ(公式サイトへのリンク)」
となっており、
「うおおおおお!! だからアクセスできないって!!!」
ということが多々発生しています。

転載されることが前提のSNSでは、変に情報が切り取られたら嫌だな、まずいなという気持ちは十分に理解できるので、なかなか難しい判断とは思います。
とはいえ、アイデアと発想の転換でなんとかなりそうですし、こういうの、ちゃんと考えていきたいですよね!

 

少しずつやってこ

僕の記憶を遡れば、企業や行政の公式サイトは大体1998年から2000年にかけて爆発的に増えていった印象。当時は「そのサイト自体をブラウザのホームページにしてもらう」的な考え方のもとで作られていたところも多かったなあと思い出されます。

でも、ここでいうホームページなんて言葉はある意味死語になってますし、「どこかを起点にして情報を収集」というよりは、「どこからでも情報を取得する時代」に変わってきました。

自分の生活スタイル自体は実は勝手にアップデートされていても、いざ「仕事」とした時にアップデートなかなかできず、ちょっとだけ古いやり方で情報発信してしまうこともあったりすると思います。
これを避けるためにはどうしたらいいか。
うん、まずはそこを考えてみるというのも新しい行政サービスのあり方を考える第一歩かもしれませんね。

次回は趣味の回に絶対しよ!! それではまたレッツデジデジ!!

 

バックナンバーのご案内


バックナンバーはコチラから。

執筆陣のプロフィールはコチラから。

 

この記事をシェアする

すぐに役立つコンテンツ満載!

地方自治、行政、教育など、
分野ごとに厳選情報を配信。

無料のメルマガ会員募集中

関連記事

すぐに役立つコンテンツ満載!

地方自治、行政、教育など、
分野ごとに厳選情報を配信。

無料のメルマガ会員募集中

千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

閉じる