2億円以内の相続財産は3つの対策で乗り切れる!
地方自治
2021.10.12
目次
「相続・贈与に関する悩みを解決できて本当によかった!」
そんなお言葉をいただいて、うれしく思える毎日をすごしています。
私は生命保険会社勤務の経歴を生かし、複数の生命保険会社から依頼を受け、身近な方を亡くされた方の相続・贈与の手続に関するご相談を、年間4,000件近くいただいている税理士です。0からスタートして 相談実績は1万5,000件を超えました。
ご相談される方は、「相続」という初めての経験に不安を感じながら、誰に相談すればいいのか、何から始めたらいいのか、自分にできるのか、と悩んでいらっしゃいます。そんな不安を解決すべく、寄り添う心を大切にしながら、ご相談にお応えしています。
最近、新型コロナウイルスによる影響で色々な事が変わりました。大切な方が病院に入院してもお見舞いに行けない、近親者でも亡くなる場面に立ち会えない、葬儀は家族葬や1日葬が一般的、役所の手続は郵便で行う、印鑑が不要な書類が増えた、などなど。
世の中に相続・贈与に関する本は数多くあります。それらの本の多くは、どちらかというと専門家の立場から、「こんな悩みがあればこう対処しよう」という、ちょっと難しい話が並んでいます。いつも思うのですが、私がご相談いただいている皆さまのお悩みはそんなに難しいことではありません。多くの方は、もっと入り口のところで悩まれています。
この本の中では、いただいたご相談の中で、こんなことで皆さまが悩まれている、ここを押さえてくれればよかったのにと思うポイントを説明していきたいと思います。
そして、相続財産が2億円以内の皆さまならば、相続・贈与対策として「生命保険の活用」「生前贈与の活用」「遺言書の活用」でうまく乗り越えられると思っています。逆に、個別性の強い不動産の活用や非上場株式の説明は思い切って省 いています。ポイントを絞って説明することでわかりやすくなり、初めての相続で悩まれている方のご参考になれば幸いです。
この本が、日頃、税理士・司法書士等の専門家とご縁がなく、初めての相続に悩んでいらっしゃる方のお助けになれば、と切に願っています。 感謝の声をいただくたびに、もっと早くご相談いただけたらよかったのにと思っています。
この本は、一緒に仕事をしている多くの方々のご協力の賜物です。0からスタートして皆さんといっしょに悩みながら今日までやってきました。本当にありがとうございます。これからもご遺族の方があんしんできるようなサポートをお届けできればと思っています。
著者について
生命保険経営学会、東京税理士会日本橋支部所属の税理士
追中徳久(おいなか のりひさ)氏