連載 vol.10「つながる」力 どさんこATMでつながる北海道 ~人は財産、仲間は力~ 【前田 真(北海道・清水町職員)】

地方自治

2021.08.09

本記事は、月刊『ガバナンス』2015年1月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

どさんこATMでつながる北海道 ~人は財産、仲間は力~

 がんばっている道産子(どさんこ)をつなげたい──こんな一心で北海道どさんこパンチ(通称「どさパン」)は3年前にスタートした。

 日本の国土の5分の1を占める北海道はとにかく広い。その広い北の大地で、地域を良くしようともがいている人がいる。一人では難しいが、支えてくれる仲間がいれば頑張れる人がいる。

 そんな人たちがつながることによって、お互いに切磋琢磨し、時には連携しながら、地域を活性化することが我々の目的だ。

 我々自治体職員は、ついつい仕事の枠組みの中でネットワークをつくりたくなる。しかし、まちを良くしたいと思っているのは、自治体職員だけではない。どさパンの最大の強みは、世代・職種・立場・地域を超えて連携することだ。そのメンバーは多種多様。大学生、教員、政治家、会社員、経営者、スポーツ選手、芸術家、医者、福祉関係者、冒険家、主婦、農業者、漁業者などなど、もはや一つのムラと言ってもよいのではないだろうか。それぞれ立場は違えども、自分の事として、自らが地域や北海道の将来のことを考え、自らが決めて、自らが実行に移すことを約束事としている。

 世の中には色々な地域活性化グループがあるが、世代や職種や立場が偏ってもダメ、考え方が偏ってもダメ。なぜならば、マチは色々な人たちで構成されているから。多種多様な互いの考えを尊重してこそ、初めて地域は活性化されると思うのだ。

 目標は、広大な14支庁管内を巡り、多くのどさんこの夢のカケラをつなぎ続けること。夕張(空知)からスタートした講演会を主体とした研鑽と交流は、旭川(上川)→清水(十勝)→別海(根室)→網走(オホーツク)→小樽(後志)→留萌(留萌)→函館(渡島)→奥尻(桧山)→釧路(釧路)→幌延(宗谷)と11か所となった。残りは日高、胆振、石狩の三つである。回を重ねるごとに仲間も増えてきている。全ての地域にどさんこATM(明るく、楽しく、前向き)を設置できた時、きっと北海道は一つになっていると信じてどさパンは走り続けている。

(北海道・清水町職員/前田 真)

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