ご当地愛キャラ

ガバナンス編集部

【ご当地愛キャラ】まちを元気にする「駿河区応援隊長」/トロベー(静岡市駿河区)

地方自治

2019.04.05

ご当地愛キャラVol.89 トロベー

『月刊 ガバナンス』2018年5月号

登呂博物館のお仕事をしていたトロベー

 静岡市の南部に位置する駿河区。区のほぼ中央には清流として全国的に有名な安倍川が流れ、区名の由来でもある駿河湾に注いでいる。また、弥生時代を代表する遺跡である登呂遺跡をはじめ、数多くの歴史遺産がある。

 静岡市には三つの区があり、葵区では「あおいくん」、清水区では「シズラ」が公認キャラクターとして活躍している。「駿河区にもキャラクターを」との気運が高まり、登呂遺跡・登呂博物館のイメージキャラクターだったトロベーが抜擢されることに。区では若手職員によるプロジェクトチームを立ち上げ、トロベーの活躍の場を検討。区役所のまわりを掃除したり、こども園を訪問して園児と触れ合うなどの活動を経て、2017年1月、トロベーは区の公認キャラクター「駿河区応援隊長」に任命された。

登呂遺跡
日本で初めて弥生時代の集落と水田がセットで発見された登呂遺跡。

弥生時代に生まれたお米が大好きな妖精!

 トロベーは弥生時代に生まれた妖精で、頭が登呂遺跡にある弥生時代の住居の形をしている。名前の由来は、登呂の「トロ」にお米の「ベー」。誕生日は10月6日(10(と)+6(ろ)の語呂合わせ)。丈夫でとにかく元気、お米が大好きな男の子。歌と手話をモチーフにしたダンスが得意なのも特徴だ。

トロベーの誕生日
トロベーの誕生日に登呂こども園の園児たちが、大好物のお米をプレゼント。

駿河区応援隊長として多方面で活躍

 昨年4月には、区内で3区のキャラクターが初めて勢ぞろいするイベントが開催された。7月に行われた「パイレーツオブしずまえ」では、海賊に扮したコスプレを披露。応援隊長になって初めての誕生日には、「ハッピーバースデー帽子」がプレゼントされた。海賊の衣装も帽子も区職員の手作りだという。今年1月には、「駿河区応援隊長」になって1周年を記念したイベントが静岡鉄道「新静岡駅」のホームで開かれた。2年目の活動第1弾として、静鉄電車の1編成12ドアの内側すべてにPR広告を1か月間掲出し、車内はトロベー一色となった。

トロベーとパイレーツオブしずまえ
海賊に扮したトロベー。衣装は職員の手作り。

学生や子どもを中心にトロベーをPR

 応援隊長に就任以来、さまざまなイベントに参加するなど全力で走り続けてきたトロベー。駿河区では、静岡市第3次総合計画の中で区が掲げる、住民主体の「誰もが住みやすい駿河区の実現」に向けて、トロベーを通じ、区民の区への愛着をより一層深めていきたいとしている。「今年度は、学生が多い若いまちという駿河区の特色を活かし、学生や子どもを中心にトロベーをPRして、さらなる知名度の向上を図っていく」(駿河区役所地域総務課)。

人気者のトロベー 駿河総合高校とコラボしたトロベー瓦せんべいが完成。

トロベーのおうちはコチラ
(写真提供/静岡市駿河区。記事の無断転載及び複製を禁じます。)

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特集:小規模市町村議会の展望

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