連載 vol.47「つながる」力 人とのつながりを大切にして、明るく楽しく仕事をしよう 【秋葉直人(北海道・名寄市職員)】
地方自治
2022.10.21
本記事は、月刊『ガバナンス』2018年2月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
自主研修グループを立ち上げた理由
名寄市職員自主研修グループ「秘密結社!ハッピーターン」を結成して1年が経過した。
この1年で、地域に飛び出す公務員ネットワーク北海道分校の交流会(札幌市・名寄市)や、出張財政出前講座&SIMふくおか2030体験会(青森県三沢市)、地域に飛び出す公務員を応援する首長連合サミット(東神楽町)などに参加した他、北見市の自主研修グループとの合同勉強会を開催していただいた。お世話になった皆様と、私と一緒に参加してくれた若手職員にはこの場を借りて感謝を申し上げたい。
私が最初につながりの大切さを実感したのは、7年ほど前に入会した徴税職員のメーリングリスト「LGNet」である。徴税という精神的なタフさが求められる業務で、全国の職員が励まし合いながら滞納に立ち向かう姿を目の当たりにしたし、自分自身も全国の多くの仲間に助けていただいた。
財政課時代には、関西学院大学の小西砂千夫教授の勉強会に参加し、他自治体の職員と交流する機会を得られたし、小西教授には名寄市に何度も足を運んでいただき、職員向けに地方財政の研修会を開催することができた。
もちろん、これらのつながりは部署を異動してからも勉強会に参加するなどして切らすことなく継続するよう心掛けている。
大変なこともあるが、私は仕事を楽しんでいると思う。そう思えるのは、人との良い出会いに恵まれたおかげであると確信している。自主研修グループを立ち上げたのは、そうした自分の経験を他の職員にも体験してほしいからだ。
自分の仕事の価値を理解し、認めてくれる人は必ずどこかにいるはず。そうした人との出会いこそ、明るく楽しく仕事をする秘訣だと思っている。
自主研修グループの活動は、まだ始まったばかりである。つながりの力で、明るく楽しく仕事をする職員が増えれば、きっと市民にとっても良い効果があると信じて、活動を続けていきたい。人とのつながりを大切にして、自分自身もメンバーと共に成長していきたいと考えている。
(北海道・名寄市職員/秋葉直人)