22の事例から経験知・実践知を獲得する!
◆訴訟代理人、事実審裁判官が陥りやすい実務の難所を抽出し、主張・立証方法、事実認定・法的判断のあり方を解説した実践的手引書! ◆「法令の解釈、適用の誤り」「証拠に基づかない事実認定」
「審理不尽」「理由不備」「判断遺脱」「経験則に反する違法」
「採証法則に反する違法」など様々な破棄理由の事例を登載! ◆事案の概要から原審判断、最高裁判所の破棄理由を提示しつつ、なぜ・どこで誤ったのかを明示! ◆「各事例から汲み取るべきレッスン」において、法律実務家の対応すべき考え方と手法を詳解! ◆さらなるレベルアップを目指す弁護士・裁判官に類書にない実践知・経験知を提供する1冊!
目次
序 章 最高裁破棄判決とは
第1章 主張と立証に関する民事訴訟の基本原理
第2章 請求及び主張と失敗事例
第3章 直接証拠による立証と失敗事例
第4章 間接証拠による立証と失敗事例
第5章 証拠の提出に関する問題
【本書で取り上げた事例】
所有権の所在の主張が主張自体失当である場合/第三者による債権侵害に係る主張/附帯請求の起算日と利率の主張/継続的契約の終了と複数の終了事由の主張/後訴における主張と訴訟上の信義則/事実的要件と規範的要件の主張/直接証拠である供述の信用性の検討/直接証拠である文書の信用性の検討/間接証明の成否の検討/立証手法の案出/証拠の収集――文書提出命令等の活用/損害論の重要性と民訴法248条
著者紹介
田中 豊(たなか・ゆたか)
弁護士(大江・田中・大宅法律事務所)
略 歴
1973年東京大学法学部卒業、1977年ハーバード大学ロー・スクール修士課程修了(L.L.M.)、1975年裁判官任官、東京地方裁判所判事、司法研修所教官(民事裁判担当)、最高裁判所調査官(民事事件担当)等を経て1996年弁護士登録(東京弁護士会)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授(2004年~2021年)
司法試験考査委員(民事訴訟法 1988年~1989年/民法 1990年)
新司法試験考査委員(2006年11月~2007年10月)