連載 vol.3「つながる」力 「つながる力」が、 新たな「つながり」を生む 【坂本勝敏(神奈川・大和市職員)】

地方自治

2021.05.20

本記事は、月刊『ガバナンス』2014年6月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

「つながる力」が、 新たな「つながり」を生む

 大和市職員となってから10年もの間、わたしは業務外の活動に全く関心はなく、「休みを潰して学ぼう、つながりを作ろう」なんて、毛頭にも思っていなかった。ところが、些細なことから神奈川県内自治体の若手職員で構成する自主研「K33ネットワーク」に参加したことを契機に、わたしの人生は、はじめ静かに、そして次第に大きく変わりはじめた。

 K33の活動では多くのことを学んだが、それ以上に自治体職員としてのモチベーションアップにつながる刺激あふれる仲間との出逢いに衝撃を受けた。さらに、「友達の友達は皆友達だ」(死語・笑)が具現化され、つながりは県域を越えて発展し、多方面から情報が入るようになった。その結果、気づいたときにはわたしの中で自治体職員としての誇りや使命感が膨らんでいった。

 わたしの場合、変化のトリガーとなったのは前述のとおり自主研である。この素晴らしい取り組みが多くの自治体に拡がれば、職員が変わっていくだろうという想いが生まれ、関東自主研サミットを開催しようとなった。このサミットは、まさに「つながる力」の結晶である。サミット開催に向けて動き始めた際、K33メンバーに加え、NAS(中野区自主研)の幹事・酒井直人さん、NONPA(東京広域自主研)の幹事・吉田浩介さんに相談し、そこから実行委員会が立ち上がった。その後の参加者募集にあたっては、助川達也さん(茨城県)や伊原洋輔さん(埼玉
県)、原田正樹さん(多摩市)らの精力的な声かけにより、埼玉や群馬、茨城からも多くの方に参加していただいた。まさに「つながる力」によって実現できたと言える。

 サミット終了後も、あの場をきっかけに新たなつながりが生まれたという嬉しい報告が複数届いており、「つながる力」によって新たな「つながり」が生まれていることを実感している。このような体験を経た今では断言できる。「つながる」ことは「力」だと。

 最後に、「つながり」ある皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。いつも、ありがとうございます!

(神奈川・大和市職員/坂本勝敏)

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