公務員が読みたい今週の3冊
公務員が読みたい今週の3冊【ポストコロナの自治体危機管理/課長の仕事術/「レジリエンス」の育て方】
ぎょうせいの本
2025.08.25

この記事は1分くらいで読めます。

出典書籍:『月刊ガバナンス』2025年8月号
今週、何読む?
読書の習慣をつけたいと思いながら、まだ始められていない…。
日々読書を嗜んでいるが、そろそろネタ切れ…「次は何を読もうか」検討中。
そんな公務員の方はいませんか?
「公務員なら読んでおきたい」業務に役立つ必携図書や、「公務員の皆様が楽しく読める」おすすめ図書をガバナンス編集部がピックアップ。毎週2~3冊をご紹介します。
「今週読みたい図書」の選定にぜひお役立てください。
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過去に学び、未来へつなぐ
コロナ対応の実態と教訓

ポストコロナの自治体危機管理
徹底検証!全国自治体1300日の
新型コロナ対応とその教訓
地方行政実務学会・新型コロナ対応検証研究会/監修
礒崎初仁、稲継裕昭、ほか/編著
第一法規/4,000円+税
2020年3月、新型コロナ第1波の中で誕生した地方行政実務学会は、22年6月に「新型コロナ対応検証研修会」を設置。6つの部会に分け、3年にわたる調査研究を行ってきた。本書は、その研究内容を取りまとめたものだ。
全自治体へのアンケート調査や複数自治体でのヒアリング調査をもとに、首長のリーダーシップ、関係機関との連携、人事・組織運営・デジタル化の実態などを明らかにし、今後の危機管理において求められることを提言する。議論は常に現場目線で展開されるが、これは会員資格を「自治体職員として10年以上の実務経験がある研究者、および常勤職員」に限定している同学会の強みといえるだろう。変化の大きい時代、過去の教訓を学び・生かすためにぜひご一読いただきたい。
課長の心得、ヒトの育て方、職場づくりの秘訣がよくわかる!

「課長になったけれど、どうも自信がない」「部下指導では、どんな話し方をすればいいの?」「施策や事業の進め方のコツは?」…。課長になると、今までとは立場や業務内容が変化し、様々な不安や悩みが増える。本書は、新任課長をはじめとする全ての“公務員”課長に向けて、課長の心得、人財育成法、職場づくりの秘訣を解説するガイドブックだ。
前著『伝えたいことが相手に届く!公務員の言葉力』(ぎょうせい)が好評を博した、藤枝市理事・人財育成センター長である著者の第2弾。自治体管理職としての長年の経験を踏まえて「人財育成」の重要性にフォーカスし、「ヒトの育て方」のポイントを教えてくれる。読者に寄り添う著者の熱い思いと、課長職のやりがいや楽しさが伝わる一冊。
「めげない力」を育むとは?
保育が深まる発達心理の知見満載

レジリエンスは、柔軟性などと訳される心理学的な概念で、保育・教育の分野では不確実な社会を生きる子どもたちにとって必要な資質の一つとして注目されている。つらくても、めげずに立ち直る力をどう育てるか。本書では、発達心理の知見をひも解き、園での実践例を多数紹介しながら、その方法が具体的に示される。保育者と園組織もレジリエントであることを重視しているのが特徴だ。
本書は「保育ふかマル!シリーズ」の第1巻。2巻:子どもの心/アタッチメント、3巻:言葉の発達、4巻:絵本の読みあい、5巻:子どもの移り気というラインナップで、各専門家が発達心理の視点と事例と保育のヒントを盛り込んだ。園現場はもちろん、指導主事など自治体の担当者にもおすすめしたい。
月刊『ガバナンス』では、おすすめ書籍6冊を毎月まとめてご紹介!

月刊 ガバナンス 2025年8月号
特集1:人をあつめる極意
特集2:公務員の「傾聴力」 編著者名:ぎょうせい/編
販売価格:1,320 円(税込み)
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