【特別企画】LGWAN経由のSMS送信サービスで国民健康保険料の高い収納率を実現|兵庫県明石市

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2026.03.31

LGWAN経由のSMS送信サービスで国民健康保険料の高い収納率を実現
/兵庫県明石市


 兵庫県明石市は、国民健康保険料滞納者への催告にNTTドコモビジネスX株式会社が提供する「NTTグループのSMS送信サービス for LGWAN」を導入している。高度なセキュリティを維持した総合行政ネットワーク(LGWAN)を通じて、携帯電話番号にSMS(ショートメッセージ)によるメッセージを一斉に送信するサービスで、従来の電話や郵便、Eメールによる連絡方法よりも業務の負担を大幅に軽減し、効率的・効果的な催告が行えるのが利点だ。県内トップを誇る明石市の国民健康保険料の高い収納率の維持に大きな力を発揮している。

県内トップの国民健康保険料収納率を誇る

 明石市は、人口約30万6000人。2018年4月に中核市へ移行し、子育てや子どもの支援策をはじめ、市民一人ひとりにやさしいまちづくりを推進している。その取り組みの基盤ともなる財源確保と効率的な行財政運営に力を入れており、中でも国民健康保険料の収納率は兵庫県内トップクラスを誇っている。

「滞納繰越分と現年度分を合わせた国民健康保険料の収納率は、数年にわたって県内1位を達成し、全国の特例市でも上位を堅持しています。滞納に対する定期的な催告など地道な対策が実を結んでいる結果です。ただ、高い収納率の維持とさらなる向上へ向けては、徴収業務の負担軽減と効果的な催告の取り組みが課題となっていました」と国民健康保険課納付促進担当課長兼収納係長の月城正博さんは振り返る。

 職員定数が抑制され、正規職員の担当業務を非正規や任期付きの職員が担うケースが増える中で、より一層の業務効率化が求められていた。

「催告は電話や自宅訪問などで進めていましたが、業務負担が大きく、相手が不在など効率性に欠ける面がありました。そこで、新しい催告方法として注目したのが、携帯電話番号へのSMS送信でした」と話す。

月城正博さんの写真
国民健康保険課納付促進担当課長兼収納係長・月城正博さん。

SMSによる催告の高い有効性を確認

 新たな催告方法の導入にあたっては、従来からの取り組みも含めて4つの方法を比較検討した。その結果が表のとおり。

■各催告方法の比較表

①郵便 ②電話 ③訪問 ④SMS
到着時間
翌日

即時

即時

即時
到着率 ×
不在率高い
×
不在率高い
開封率
未開封率高い
×
不在率高い
×
不在率高い
記録性
1件毎に記録

1件毎に記録

1件毎に記録

Excel管理
大量送信 ×
準備、抜取等
人海戦術
×
1件毎
人海戦術
×
1件毎
人海戦術

担当者1名限り
費用 紙、印刷
人件費(人数分)
通話料
人件費(人数分)
車両、燃料
人件費(人数分)
通信料
人件費(担当者1名)
メリット 納付書、申請書等書類の添付が可能 簡易な用件であれば、通話成功により解決 納付書、申請書等書類の受渡が可能 ①~③のデメリットがない。携帯電話の所有率、高い効率性とレスポンス。
デメリット 作業時間、人件費、紙代、印刷費の発生 作業時間、人件費、低接触率 交通事故リスク、人件費、低接触率 納付書、申請書等の添付不可


 ②電話と③訪問は業務負担が大きいうえ、不在によって催告できない確率が高い。相手への接触率は2017年度実績で、電話は28.3%、訪問はさらに低い18.7%で徴収に至る率は0.34%であった。非効率で交通事故等のリスクもあることから、2018年度に訪問による催告は廃止したという。

 それに対して④SMSは、到着率、開封率、記録性の高さに優れ、特に担当者1名で大量送信が可能という必要人員の少なさに大きな優位性があった。

「本文を作成し、CSVデータから対象者を選択して実行するだけで催告が送信できます。大量の送信であっても物理的な作業は一切発生せず、担当者1名が自席のPCで短時間に行え、直前の抜取も容易に対応できることも利点でした。また、CSVデータに送信内容や日付を一括して記録することで、送信履歴や検索の管理も容易に行えます」と月城さんは強調する。

セキュリティ面に優れたLGWAN経由を採用

 SMSの有効性を確認した市は、導入するSMSの送信方式を検討した。

■SMSの各送信方式の比較表

送信方式 オンプレミス/SIM経由送信 LGWAN経由送信 インターネット経由送信
メリット オンプレミス方式による
確実なセキュリティ
国内で唯一LGWAN回線を使用
(特許取得済)
安価
デメリット ・高額な機械買取り
・送信上限199通/日
コスト セキュリティ


 送信には、オンプレミス/SIM経由、LGWAN経由、インターネット経由の3方式あったが、「セキュリティを最優先とする」という市の明確な方針に従い、堅固なセキュリティを備えるLGWAN回線を使用している「NTTグループのSMS送信サービス for LGWAN」を採用した。

「携帯電話番号は基本的に個人情報と見なされないため、セキュリティとしてLGWANで守るべき個人情報かという議論はありました。しかし最終的には、住民の情報を扱うのであればLGWAN対応でなくてはならないという結論に至ったのです。また、オンプレミス方式と比べて3分の1程度の費用に抑えられるコストパフォーマンスの高さも採用の決め手となりました」と国民健康保険課収納係の西尾浩さんは話す。

西尾浩さんの写真
国民健康保険課収納係・西尾浩さん。

新たな情報発信手段としての有効性も実感

 導入後の運用では、SMS送信自体に対するクレームはないが、反応の良いケースとそうでないケースが見えてきたという。

「納付期限からそれほど間がないケースでは、納付忘れへの注意喚起として、SMSでの通知がかなり効果をあげています。SMSを確認し、折り返し電話をしてくれる市民も少なくなく、納付率もかなり高まっています。より効果的なケースに対策を絞って活用することも考えたいと思います」と月城さん。

 また、国民健康保険料滞納者への催告だけでなく、休日夜間納付相談での個別の呼出案内、高額医療費の未納保険料への充当依頼申請書未提出世帯への連絡、保険料還付に係る口座振込依頼書未提出世帯への連絡などにも活用できるとし、いくつかは実施している。さらにSMSは一方的な通知だけでなく、リンクへの誘導や電子決済、また対市民だけでなく非常時等の職員への連絡など、活用は広がると考えられている。

 それらSMS送信サービスの可能性を踏まえて市は、「変化する市民のライフスタイルに合わせ、自治体の新たな情報発信の手段としてSMSを加えることによって、収納率向上のみならず市民サービスの向上も目指したい」と意欲を示している。


【企画提供】
NTTドコモビジネスX株式会社
URL:https://www.nttcoms.com/
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「NTTグループのSMS送信サービス for LGWAN」紹介ページ
https://www.karaden.jp/usecase/municipality/
「NTTグループのSMS送信サービスfor LGWAN」紹介ページ
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