吸う人も吸わない人も、それぞれが認め合うことのできる、心地よいひとときを実現したい。そんな想いから、ＪＴは、互いに共存できる社会を目指したさまざまな取り組みを続けている。
　喫煙所を更に地域に役立ててもらうため、23年6月に、一般の方にもご利用いただいているＪＴ宮城支社（所在地: 宮城県仙台市）の敷地内喫煙所を「防災喫煙所 イツモモシモステーション」としてリニューアル。この喫煙所は、「もしも」の時に役立つ「充電」及び「防災啓発」機能が付与された東北初の喫煙所だ。

「防災喫煙所 イツモモシモステーション」

「防災喫煙所 イツモモシモステーション」は、ＪＴがＮＰＯ法人「プラス・アーツ」とともに、「『いつも』は寄る場所、『もしも』の時は頼る場所。」をコンセプトに、街の喫煙所に防災機能を付与することで新しい価値を生み出すプロジェクトだ。
　いつも同じ場所にあって、人の目にとまりやすい喫煙所は、防災拠点にうってつけ。防災喫煙所は、22年9月1日の「防災の日」以降、東京都と大阪府の計９か所に設置。今回の仙台市で10か所目となる。

防災プロジェクトのノウハウを屋外喫煙所に融合

　日本は“災害大国”ともいわれるように、自然災害のリスクをつねに抱えている。東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨災害など、この10数年間だけ見ても大小様々な災害に見舞われてきた。
　万が一のときに備えた防災拠点が、各地で必要とされているが、まだまだ十分な数とはいいがたい。喫煙所を通じた地域貢献に取り組むＪＴは、この課題に着目。防災機能を備えた「防災喫煙所イツモモシモステーション」の設置を進めてきた。
　本プロジェクトのパートナーを務めるのが、「プラス・アーツ」。設立以来、大人も子どもも楽しく学べる防災プログラムや防災イベントを数多くプロデュースしてきた。親子が楽しみながら防災の知識や技を学ぶ新しい形の防災訓練「イザ！カエルキャラバン！」や防災版謎解きプログラム「防災博士の挑戦状」など、ユニークな仕掛けが人気を集めている。

「いつも」も「もしも」もカバーする防災拠点 パーティションの一部に充電ステーションを設置し、「もしも」の時の充電をサポート

　仙台市の「防災喫煙所 イツモモシモステーション」の外観は、遠くからでも目を引くグリーンの配色。一般的な喫煙所には見られない、防災喫煙所ならではの工夫だ。
　機能面では、「いつも」（平時）と「もしも」（有事）の両面を意識して、「プラス・アーツ」がこれまで培ってきた防災のノウハウを随所に散りばめた。たとえば、喫煙スペースには、他の防災喫煙所と同じくパーティションの外側及び内側に、防災に関する情報を掲載。たばこを吸う人／吸わない人に関わらず、「いつも」の時から防災意識を持てるような仕掛けを施している。

JR仙台駅周辺、通勤などで訪れる人が多い立地に合わせ「知っておくと役立つ防災知識」等を壁面パネルを使って発信している。

　今回初めての取り組みとなるのは「充電」機能の付与だ。災害時にスマートフォン等の通信機器の充電をサポートするため、パーティションの仕様を工夫し、スマートフォン等を充電できる非常用バッテリーとソーラーパネルを設置。「もしも」の時に必要な人に利用できるようにした。

非常用バッテリーやコンセントなど充電機能を備える。一人20分以内の使用の場合、バッテリーに蓄電されている電気で400人分の携帯電話が充電できる。

防災喫煙所の将来像とは

　現在、全国で10か所が設置されている防災喫煙所。新聞や雑誌での報道や事例紹介が相次いだことでその注目度を増しており、新規の設置についてもいくつかの自治体との協議が進んでいるという。
　自治体にとって住民の防災意識の向上は重要な地域課題の一つ。各自治体も工夫を凝らして防災パンフレット等を作成しているが、住民に認知してもらうのが難しいケースもあるという。「いつも」の生活の延長線上で防災意識の向上が期待できる防災喫煙所はその課題解決の一助となるかもしれない。



・「防災喫煙所」の取組みはこちら
https://www.jti.co.jp/coexistence/bunen/machikado/kobe/


企画提供
JT（日本たばこ産業株式会社）
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地域のためになるひと工夫を喫煙所などの“まちかど”に加える取り組み「まちかどTOPPING」
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