連載 vol.93「つながる」力 九州OMでつながった運命の赤い糸 【伊東祐一郎(宮崎・延岡市職員)】
地方自治
2024.01.22
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2021年12月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
ご縁あって書かせていただいているこの連載。今回の宮崎県延岡市からの投稿で47都道府県がつながったとのこと。これまでの執筆者とのつながりを感じたところもあるので、今回は、つながり、いや運命の赤い糸の話をしようと思う。
話は、福岡市役所で開催された九州まちづくりオフサイトミーティング(九州OM)に参加し、会場へのエレベーターで一緒になった女性から、突然に声をかけられたことからはじまる。
「4階でいいですか?」──ボタンを押しましょうかとの配慮だったかもしれないが──それをきっかけに、自己紹介をし合い、彼女が延岡の離島・島野浦と縁があったことや、お互い初めて一人で公務員の交流会に参加することなどを話して意気投合した。
それから有余年。彼女には、幾度も延岡に足を運んでもらい、本市で開催した九州OMのイベントでは島に凱旋もしていただいた。また、私も彼女の地元に遊びに行き、のんのこ踊りを伝授されるなど交流をさせてもらった。今は、コロナで直接会えないが、お互いのSNSの投稿にいいねをし合うなど長崎・諫早市の作家・村川美詠さんとは仲良くさせてもらっている。
さて、前置きが長くなったが、このつながりから生まれた企画がある。
村川さん、また、こちらもつながりのあった福岡・太刀洗町の村田まみさん、そして、どうしてもつながりを持ちたかった北九州市の井上純子さんの3人を講師としてお迎えした女性職員を対象とした研修だ。本市の女性職員に、講師それぞれの仕事への向き合い方や仕事とプライベートとのバランスの取り方などを話していただき、参加者に自分のキャリアについて考えてもらった。
つながりをもとにして、オフサイトの活動からオンサイトの仕事へと、また九州のキラリと輝く公務員と本市の職員とをつなぐことができた仕事だった。
「4階でいいですか?」から伸びた糸の先。つい、運命の赤を感じてしまう。
(宮崎・延岡市職員/伊東祐一郎)