連載 vol.74「つながる」力 つながりはワクワクを生み出す源 【石井盟人(香川・観音寺市職員)】
地方自治
2023.07.07
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2020年5月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
みんなはどんな時にワクワクするだろう? 私は、他者が仕事やプライベートでワクワクしながら取り組んでいることを聞く時だ。楽しそうに話をするその人に興味が湧くのか、目の前の人から語られる躍動感ある話に興味が湧くのかは定かではない。つながりによって生まれたその瞬間が好きで、香川県内の仲間とつながりを作っている。
とはいうものの、実は私は人見知りだ。出会って短時間で自分の興味あることをプレゼンしたり、他者が興味を持っている話を引き出したりできない。初対面の人と話すのって難しい。
私事だけど、私は子どもが4人いて、うれしいことに今のところ帰りを待ってくれている。いつも家を空けていたら、妻と子どもが笑顔で迎えてくれるだろうか?
くれるわけがない。私には時間がない。そのうえ、体力もない。よく寝ないと眠い。眠いと仕事が嫌いになる。逆説的に言うと、眠くないと仕事は好きみたいだ(最近気づいた)。
誰からもワクワクした話を聞くことができ、時間が計算でき、人とつながることができないか?
こんな都合のいいことを言うと、「飲みながら語りあかせ!」と諸先輩方に怒られそうだけど、私は飲むとどうでもいい話を延々としてしまう。その上忘れ、とどめに寝る。そうだ!私は、負担は軽く、でも深い部分でつながりたい(わがまま!)。
そんなある日、私が所属するエンジョイント部(*)で考案したのが、仕事でワクワクしていることを5分でプレゼンして、聞いていたメンバーから共感したポイントを10分でリマインドするというゲーム。いつも一緒に活動するメンバーなのに、「お互いのことをよく知れた」と反響があった。
*私が勤める観音寺市ではエンジョイント部という互助会公認の部活がある。知らないことを楽しく知り、新しい縁をつなぐことを目的に活動している。
今度はこのゲームをエンジョイント部以外の市役所内や市内の事業者、他地域のOM参加者などで開催したい。きっと新しいワクワクするつながりが生まれるに違いない!
(香川・観音寺市職員/石井盟人)