連載 vol.12「つながる」力 「つながり」の伝播に期待!普段着の付き合いを広げたい 【中畑義巳(宮城・角田市職員)】

地方自治

2021.08.23

本記事は、月刊『ガバナンス』2015年3月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。

「つながり」の伝播に期待!普段着の付き合いを広げたい

 「仙南地域づくり勉強会」──まだ仮の名前である。ここでいう「仙南地域」とは、仙台市より南にある宮城県内4市9町をいう。いわゆる衆議院宮城第3区のエリアだが、4市9町としての結び付きはそれ程強いとは言い難い。広域連携と言われて久しいが、互いの事情をどれだけ理解し合っているかも疑問符がつく。これまでも連携強化を望む声はあったが具体的な動きはあまりなかった。

 そんな折、昨年8月29日に急展開があった。この日は、ローカル鉄道阿武隈急行の人気イベント「ほろにが号」に、かつて映画「ふるさとがえり」を沿線5市町をリレーする自主上映会を企画運営したスタッフが集まった。その帰り道の二次会、角田駅前の居酒屋での出来事だった。ほろ酔い気分に加えて、久々の志高き仲間との再会にテンションが上がったせいか、唐突に10月3日(金)に仙南地域の勉強会を開催することを決定。偶数月の第1金曜日に継続的に開催することも決めた。詳しい経過説明は省くが、第1回は角田市、2回目は柴田町、3回目は名取市で勉強会が開催され、酔った勢いでの「夢物語?」は現実となり現在進行中である。

 その時々の話題提供者が体験などを語りながら意見交換。第2部の懇親会がまた楽しい。まだ3回の開催に過ぎないが仲間の輪は着実に広がっている。驚くのは福岡県や埼玉県など遠方からわざわざ駆けつけてくれる人もいること。つながりの伝播が凄い。3月号が発行される頃には第4回の開催地と幹事も決まっているだろう。

 勉強会のコンセプトは「仙南地域の動きをこの地域で暮らす人たちで大切にしていけたらいいよね」、そして、「緩く、長く続けていくこと」。けっして背伸びするつもりはない。隣近所の事情を相互にシェアし、何かのときに気軽に相談したり、助け合ったりできる普段着の付き合いが広がっていくことを望んでいる。

 回を重ねるたびに素敵な仲間が増えていく。志の高い仲間が繋がっていく。今後どのような出会いがあるのだろうか。予測不能な展開が楽しみである。

(宮城・角田市職員/中畑義巳)

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