行政大事典
【最新行政大事典】用語集―スーパーシティ
地方自治
2020.05.31
【最新行政大事典】用語集―スーパーシティ
はじめに
『WEB LINK 最新行政大事典 全4巻セット』(ぎょうせい)は膨大な行政用語の中から、とくにマスコミ等で頻繁に使用されるものや、新たに登場したテーマ、法令などから選りすぐった約3,000の重要語句を収録。現場に精通した執筆陣がこれらの行政用語を簡潔にわかりやすく解説します。ここでは、「第1巻 第1章 行政一般・地方自治」から、「スーパーシティ」を抜粋して、ご紹介したいと思います。
スーパーシティとは
内閣府(地方創生)は平成30(2018)年10月、「スーパーシティ」構想の実現に向けた有識者懇談会を発足させた。その趣旨として以下のようにいう。
「AI及びビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きが国際的に急速に進展していることに鑑み、暮らしやすさにおいても、ビジネスのしやすさにおいても世界最先端を行くまちづくりであって、第四次産業革命を先行的に体現する最先端都市となる「スーパーシティ」の構想を実現するため、有識者懇談会を開催する」。
そもそもは同年10月の国家戦略特区諮問会議において、安倍総理から、第四次産業革命を体現する世界最先端都市を先行実施する「スーパーシティ」構想について基本的なコンセプトを早急にとりまとめるよう指示を受けて発足したもの。ゴール逆算型のアプローチ、ビッグデータの分野横断的な活用、スピード感と機動力といった視点を考慮しつつ、国家戦略特区制度を活用し、世界最先端の実装ができる場を我が国内に設けることが意図される。
構想案では移動や物流、支払い、医療・介護、教育など計10分野で最先端技術を導入する。具体的には、自動運転車両や小型無人機ドローンによる宅配のほか、現金不要のキャッシュレス化、ロボットホスピタル、インターネットを通じた遠隔教育の実施などを想定する。
*『最新行政大事典』2019年7月より。(NPO法人 フォーラム自治研究 嶋津隆文)
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