警視総監、内閣危機管理監を務めた
エキスパートによる危機管理の基本書!
著者が経験あるいは目撃した数多くの実際の危機の事例を、失敗事例も含めて紹介し、危機管理において陥りがちな事態の数々と、これらを避けるために行うべき具体的事柄を実務に役立つよう項目ごとに解説。
自治体、警察、消防、自衛隊等の組織や民間企業の危機管理に通じる理念と危機対処のために実践すべき行動を明示した一冊。
目次
1 クライシスマネジメントとは
(1)クライシスマネジメントとは何か
(2)国家、企業及び個人の危機管理
(3)国家のクライシスマネジメントとは何か
(4)国家を取り巻く様々な危機
(5)緊急事態発生の蓋然性と被害の重大性及び対策の多様性・・
2 クライシスマネジメントの根底となる考え方
(1)目的の統一
(2)緊急時における価値観の変化
(3)優先順位の決定
(4)判断の裏付けとなる国家観、歴史観
(5)クライシスマネジメントに当たっての価値観の共有
3 クライシスマネジメントの基本
(1)クライシスマネジメントで行うべきこと
(2)クライシスマネジメントの心構え
4 クライシスマネジメントの実際
(1)情報の収集による状況の把握
(2)事態進展の予測
(3)迅速な初動対応
(4)政府(組織)としての意思決定
(5)事態対処活動(オペレーション)
(6)的確な広報(クライシスコミュニケーション)
5 緊急事態における我が国の危機管理体制
(1)我が国の各行政機関の役割
(2)我が国における危機の態様に応じた危機管理の姿
6 平時と危機発生後に行うべきこと
(1)平時
(2)危機発生時
(3)事態収拾後
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
伊藤哲朗…いとう・てつろう/
東京大学生産技術研究所 客員教授、元内閣危機管理監、元警視総監