月刊「ガバナンス」特集記事

ガバナンス編集部

月刊 ガバナンス 2025年5月号 特集1:わたしを動かしたこの一冊 特集2:ただ読むだけじゃもったいない! 一歩先の読書術

NEW地方自治

2025.04.28

●特集1 わたしを動かしたこの一冊

5月、新年度がスタートしてひと月が経ち、仕事も生活もそろそろ落ち着き始めるころではないでしょうか。そこで今号では、自治体職員や研究者など、さまざまな分野の方から、読者の皆さんにお薦めしたい「わたしを動かしたこの一冊」を紹介いただきます。
 心が動いた、変化につながった、日々の仕事に生かした(生かしていきたい)──。さまざまな影響をもたらしてくれる本との出会いや、ターニングポイントとなった読書体験を追体験しながら、これからの仕事や生活を豊かに深める、皆さん自身を動かす一冊を探してみませんか?

■放課後のことば/永井玲衣
■迷子になりそうな時に/江上 昇
■人生でおこること すべてよきこと/村川美詠
■深層を読む目を養う──『アースダイバー』と私の原点/庄司昌彦
■何はともあれまず一歩/林 誠
■経験から学び、道をきりひらく/辻 佳枝
■社会人20年目の私と一緒に、初心に戻ってみよう!/森本健志
■戦争を知らない世代にできること/小島慶子

 

●特集2 ただ読むだけじゃもったいない! 一歩先の読書術

日々業務に追われる公務員にとって、読書の時間を確保するのも簡単ではありません。せっかく時間をかけて読むのなら、一つひとつの体験をより充実したものにしたいですね。
 そこで今回は、「ただ読むだけ」で終わらせない、本との向き合い方を、インプット、アウトプット、さらに“情報空間としての図書館活用”の3つの側面からご紹介します。ゴールデンウィークなどの連休も活用しつつ、ぜひ実践してみてください。

■読んでわかるとはどういうことか──心理学の視点から「よりよい読解」を考える/犬塚美輪
■「読んだ先の価値」を生む──読書のアウトプット術/藤井孝一
■検索より「探索」を──情報空間としての図書館活用のすすめ/奥野宣之

 

キャリアサポート連載

■管理職って面白い!スペース・ペン/定野 司 ■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
課長として係長に伝えるお願いしたいこと/後藤好邦
■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇 ■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/髙田美穂 ■管理職なら知っておきたい!部下マネジメントの基礎知識/高嶋直人 ■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/島田正樹 ■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話/林 和輝 ■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫 ■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/渡部万葉 ■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/永山 宇・出嶋秀章

 

●巻頭グラビア

□自治・地域のミライ
橋本正裕・茨城県境町長
アカウンタビリティを大切にしながら、住民に寄り添ったまちづくりを進める

橋本正裕・茨城県境町長の写真

橋本正裕・茨城県境町長(49)。まちに有益な情報収集は欠かさない。「直観的な嗅覚は独特かもしれません」と話す。

 

取材リポート

□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
高齢化する避難者、子育て世帯を混住させた町営住宅の今
原発事故、続く模索62
原発事故で福島県浪江町から避難した人々を受け入れた同県桑折町。普通なら県が建てる避難者用の公営住宅を、町営住宅として建てた。このため避難自治体全体ではなく、浪江町民専用にできた。団地には仮設住宅の頃から肩を寄せ合って暮らしてきた雰囲気が残る。だが、年月の経過と共に入居者が高齢化し、空きが出始めた。桑折町は子育て世帯の定住促進用に転換し、高齢避難者と若手ファミリー世帯が混住する団地になった。

□自治体政策最前線──地域からのイノベーション
災害派遣用トイレトラックの導入
──避難生活でのトイレ問題解消に向けてトイレ支援の助け合い活動に参加(群馬県みどり市)

自然災害による死者「ゼロ」を掲げる群馬県みどり市は、災害派遣用トイレトラックを導入し、民間団体が取り組む「災害派遣トイレネットワーク」に参加している。災害時の避難生活でのトイレの不足や衛生環境悪化による健康被害の防止をめざし、被災時にネットワーク加盟自治体からトイレの支援を受ける一方、被災地に対してトイレを提供して支援する助け合い活動だ。平時にはイベントなどでトイレトラックを活用し、市民の防災意識の向上にも役立てている。

 

●Governance Focus
□「震度7地区」の意外な揺れと厳しい現実
──能登半島地震、石川県志賀町/葉上太郎

能登半島地震で震度7を観測したのは、半島北西部の海岸に近い2地点だった。そのうち石川県志賀町。同震度を計測した周辺地区では、意外にも奥能登のように軒並み家屋が潰れることはなかった。もちろん町内の被害は小さくない。全戸解体を余儀なくされた集落があるなど、極めて深刻な状況だ。町内の全壊住家は562棟に上る。「高齢で家を再建できない。人口流出も進む。地域としてもう立ち上がれない」。諦めに近い声が漏れる。

●Governance Topics
□ウェルビーイング指標から地域の特性を把握してみる
──静岡県三島市でウェルビーイングワークショップ(地域幸福度指標活用研修)を実施

地域がそれぞれの特性に応じたまちづくりを進めるために──。デジタル庁では、市民の「暮らしやすさ」と「幸福感(Well-being)」を数値化・可視化する「地域幸福度(Well-Being)指標」を、地方創生に向けた課題の発見やまちづくり政策の企画・立案などに活かせるツールとして、活用支援を進めている。このほど、静岡県三島市で職員を対象にしたワークショップが開催された。

□人気漫画『葬送のフリーレン』で地方議会を学ぶ
──三議長会が新たな主権者教育用リーフレットを発表

全国都道府県議会議長会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会(三議長会)は、若い世代の地方議会への関心を高めることを狙いに、人気漫画のキャラクターを起用した主権者教育用リーフレットを作成した。併せて、議会について楽しく学べる特設サイトも開設。3月14日には、都内で三議長会長が記者会見し発表した。

 

連載

□交差点~国×地方/人羅 格 □職場を変える・心を整える「ひとさじの知恵」/咲良美登理 □「公務のトビラ」をひらく!対話と共創/大杉 覚 □自治体DXとガバナンス/稲継裕昭 【新連載】:人がシホンの 人的資本経営ことはじめ/林(小野) 有理□“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘 □自治体の防災マネジメント/鍵屋 一 □自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/牧瀬 稔(関東学院大学地域創生実践研究所) □自治・分権改革を追う/青山彰久 □市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹 □地域経営シンカ論/中村 健 □生きづらさの中で/玉木達也 □議会局「軍師」論のススメ/清水克士 □「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭 □From the Cinema その映画から世界が見える
『Four Daughters フォー・ドーターズ』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『「地震」と「火山」の国に暮らすあなたに贈る 大人のための地学の教室』鎌田浩毅]

 

カラーグラビア

□つぶやく地図/芥川 仁
人と牛がともに暮らす、牛飼いの原点──島根県仁多郡奥出雲町小馬木

□技の手ざわり/大西暢夫
焼酎の深い香りの源、木樽にこめる渾身の技──【木樽蒸留器】津留安郎さん(鹿児島県曽於市)

□本日開園中 FUN!FUN!動物園
竹島水族館(愛知県蒲郡市)

□風景から歌──旅先で聴いた声を運ぶ/瀬尾夏美
ここで暮らしていく──石川県輪島市

【特別企画】
徹底したカスタマイズで〝町仕様”の勤怠管理システムを実現(岩手県大槌町)

 

■DATA BANK 2025 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!

 

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株式会社ぎょうせい

「ガバナンス」は共に地域をつくる共治のこと――これからの地方自治を創る実務情報誌『月刊 ガバナンス』は自治体職員、地方議員、首長、研究者の方などに広く愛読いただいています。自治体最新事例にアクセスできる「DATABANK」をはじめ、日頃の政策づくりや実務に役立つ情報を提供しています。2019年4月には誌面をリニューアルし、自治体新時代のキャリアづくりを強力にサポートする「キャリアサポート面」を創設しました。

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