月刊「ガバナンス」特集記事
月刊 ガバナンス 2025年4月号 特集:仕事の計は4月にあり!
地方自治
2025.03.28
●特集 仕事の計は4月にあり!
春の風に乗って、「今年度こそは!」と気持ちを新たにしている方が多いのではないでしょうか。一方で、職場環境や仕事内容が変わることにより、不安や戸惑いを感じている方もいるかもしれません。前年度の成果と課題を踏まえてさらなるステップアップを目指す方や、異動・担当替えによりまったく新しい業務に挑戦する方──。視点は人それぞれ違っていても、公務職場のスタート地点は誰にとっても同じ。「一年の計は元旦にあり」ならぬ「仕事の計は4月にあり」。
今号では、自治体のさまざまな部門の方から、1年の見通しを立て実行していくための方法や心得、その部門ならではの傾向と対策、組織として個人として取り組むべきこと・取り組みたいことなどを、実体験・実践知をもとにお示しいただきます。
■人事担当としてスタートダッシュを切るために~人材育成・確保・定着の観点から~/田中優子・安田圭佑
■「みんなの財政課」を目指す1年を過ごすために/長久洋樹
■ゼロからのスタート:未経験部署での1年目係長として生き残るために/森 大樹
■自分リセットの機会を得る/河尻和佳子
■アイデアを実現する企画力と実行力とは/伊藤允一
■土木こそ、まちの特別なONE・TEAM!~若き技術職員に向けたメッセージ~/伊久美良和
キャリアサポート連載
■管理職って面白い!KISSの法則/定野 司 ■「後藤式」知域に飛び出す公務員ライフ
DX化の鍵は現状維持バイアスの払拭/後藤好邦 ■誌上版!「お笑い行政講座」/江上 昇 ■〈公務員女子のリレーエッセイ〉あしたテンキにな~れ!/小野瀬淑子 ■【新連載】管理職なら知っておきたい!部下マネジメントの基礎知識/高嶋直人 ■今日から実践!すぐに役立つ!「公務員による研修」のススメ/高嶋直人 ■HOLG presents 本当にすごい公務員!のココだけの話/小玉悠太郎 ■カスタマーハラスメント対策Q&A/関根健夫 ■〈リレー連載〉Z世代ズム~つれづれに想うこと/熊井彩花 ■ただいま開庁中!「オンライン市役所」まるわかりガイド/吉崎勝哉
●巻頭グラビア
□自治・地域のミライ
森 民夫・一般社団法人NEXT代表理事/前新潟県長岡市長
災害の教訓を蓄積し、その知恵を次なる災害に生かすために

森民夫・(一社)NEXT代表理事、前新潟県長岡市長(76)。「現場の実情と人の意思を尊重することがリーダーには大切」と話す。
取材リポート
□新版図の事情──“縮む社会”の現場を歩く/葉上太郎
「村営住宅」の町民は、村人になっていくのか
原発事故、続く模索61
原発事故で遠隔避難した人の公営住宅は通常、県が建てる。多くの市町村が関係するからだ。しかし中には避難した村が避難先の町に村営住宅を建てたり、避難してきた町民のために避難先の村が村営住宅を設けたりしたケースがある。これだと元の自治体の雰囲気と、まとまりを残すことができる。そのうちの一つ、福島県大玉村の村営「横堀平団地」は富岡町民の集住地だ。だが、建設から9年、避難から14年が経ち、次第に「村の色」が濃くなっている。
□自治体政策最前線──地域からのイノベーション
田辺市デジタルツインプロジェクト
──最先端のデジタル技術を駆使して地域の「魅力」・「価値」・「利益」を向上(和歌山県田辺市)
和歌山県田辺市は、ドローンをはじめとする最先端デジタル技術による「デジタルツイン」を活用し、防災や災害等の緊急時対応、ファシリティマネジメントなどを迅速・効果的に行うプロジェクトを推進している。災害・事故現場や施設・インフラなどをコンピュータ上の3Dモデルで再現してシミュレートすることで、より少ない人員・コスト・時間で効率的な運営や管理などを行う試みだ。デジタルツインの構築によって、地域の魅力・価値・利益の向上を図っている。
●Governance Focus
□家屋は軒並み解体されても、再建は難しい──富山県氷見市、知られざる液状化被害/葉上太郎
能登半島地震による液状化被害は、石川県内灘町・かほく市、富山県高岡市、新潟市西区で大きく報じられた。だが、ほとんど報じられていないのに、被害が深刻だった地区がある。富山県氷見市の中心部だ。今年1月末時点の住宅損壊は市内で6707棟と県内最多。そのうち全半壊が735棟を占める。高齢化した地区なので、再建の動きはほとんど見られない。公費解体後は広大な空き地になると見られ、「市の形」が大きく変わる。
●Governance Topics
□複数分野の連携で、これからの治水を考える──第27回都市政策研究交流会
(公財)日本都市センターは2月21日に「水害多発時代の流域治水」と題し、都市政策研究交流会を開催した。同センターの研究会の成果を取りまとめ、24年10月に第一法規㈱から出版された書籍『水害多発時代の流域治水──自治体における組織・法制・条例・土地利用・合意形成』(以下、本書)の内容をより深く検討する会で、オンラインでの実施となった。
□議会事務局のこれからを多面的に議論──第7回議会事務局研究会シンポジウム〜設立15周年記念〜
学識経験者と議会事務局職員(経験者)、議員らによって構成される「議会事務局研究会」のシンポジウムが2月15日に大阪府内で開催された。「議会の機能強化と議会事務局の未来」をテーマに、関西圏を中心に多くの議会関係者参加し、活発な議論が交わされた。
□「自治」と「分権」の100年を振り返る──『都市問題』創刊100周年記念シンポジウム
公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所の主催により、2月8日、「『自治』と『分権』の100年」をテーマにしたシンポジウムが都内で開催された。同財団の機関誌『都市問題』が1925年の創刊から100年の節目を迎えたことを記念するもので、戦前から戦後、そして現在へと続く日本の「自治」と「分権」の歩みをたどり、今日的視点からの議論が行われた。
□地域の実情に即した調査研究を表彰──第15回都市調査研究グランプリ(CR‒1グランプリ)表彰式
(公財)日本都市センターは2月28日に第15回都市調査研究グランプリ(CR–1グランプリ)表彰式を都内で行った。全国の都市自治体や自治体職員による調査研究の優秀な事例を表彰した。
□地方議会とコミュニティとの関係を考える──(公財)日本生産性本部「政策サイクル推進地方議会フォーラム」公開セミナー
(公財)日本生産性本部は2月2日、都内で「ミライの議員・議会のために第2弾!!~コミュニティと『地方議会からの政策サイクル』」をテーマに、公開セミナーを開催した。セミナーでは、地方議会とコミュニティの関係などを議論。長野県宮田村議会、兵庫県西脇市議会の実践事例も紹介され、住民福祉の向上に資する議会のあり方を探った。
連載
□交差点~国×地方/人羅 格 □【新連載】職場を変える・心を整える「ひとさじの知恵」/咲良美登理 □【新連載】「公務のトビラ」をひらく!対話と共創/大杉 覚 □自治体DXとガバナンス/稲継裕昭 □“危機”の中から──日本の社会保障と地域の福祉/野澤和弘 □自治体の防災マネジメント/鍵屋 一 □自治体法務と地域創生──政策法務型思考のススメ/出石 稔(関東学院大学地域創生実践研究所) □自治・分権改革を追う/青山彰久 □市民と行政を結ぶ情報公開・プライバシー保護/奥津茂樹 □【新連載】地域経営シンカ論/中村 健 □生きづらさの中で/玉木達也 □議会局「軍師」論のススメ/清水克士 □「自治体議会学」のススメ/江藤俊昭 □From the Cinema その映画から世界が見える
『Black Box Diaries』/綿井健陽
□リーダーズ・ライブラリ
[著者に訊く!/『世にもふしぎな法律図鑑』中村 真]
カラーグラビア
□つぶやく地図/芥川 仁
大敷網のサラリーマン漁師 賄い付きで大自然満喫──高知県室戸市室戸岬町
□技の手ざわり/大西暢夫
梅の恵みと冴える大地が生む『紅』のぬくもり──【烏梅】梅古庵(奈良県月ヶ瀬村)、【紅花染め】山岸草木工芸(山形県米沢市)
□本日開園中 FUN!FUN!動物園
日立市かみね動物園(茨城県日立市)
□【新連載】風景から歌──旅先で聴いた声を運ぶ/瀬尾夏美
それぞれの“復興”を生きる
□クローズアップ
戦後、そして今。人々が「人間を詠む」理由──岡山県久米南町、川柳のまちづくり77年間
■DATA BANK 2025 自治体の最新動向をコンパクトに紹介!