連載 vol.87「つながる」力 一期一会を大切にし、その「つながり」を通して広がった世界 【金市真司(京都市職員)】
地方自治
2023.11.13
目次
本記事は、月刊『ガバナンス』2021年6月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
その時々の一つ一つの出会いや人との関わりを大切にすること、そしてそこから生まれたつながりを大切にし続けること、私がこれまでの役所生活で最も大切にしてきたことである。
もともとは人見知りで人と関わることが苦手だったが、大学時代に出会った知人から「色んな人とつながれる可能性を自分から避けてしまうのはすごくもったいない。人とのつながりは自身の成長や可能性を広げ、そして心を豊かにしてくれる大切なこと」だと学ばせてもらい、私の考え方は180度変わった。今では人と関わることが好きで、積極的にコミュニケーションを取り相手の懐に自分から入っていくことが強みだと感じ実践するようになった。役所内で同期をはじめ、先輩や後輩などこれまで関わってきた人と良好な関係を築き、そのつながりの中で仕事ができることに充実感を感じている。
数年前、先輩に声を掛けられ「シミュレーションふくおか2030京都」と「よんなな会」に参加した。これをきっかけに、庁外に目を向け他都市で志高く頑張っている方々とたくさん出会い、新たなつながりから刺激を受けることを体感した。たくさんのつながりを実感でき、こんなにも可能性が広がっている世界があるのだと気づくことができたのは大きな衝撃だった。これらを通じて出会った京都府内や関西圏の公務員メンバーで新たなコミュニティを作り活動するようになったことで、さらに自身のモチベーションが上がり、前向きに取り組むことにつながっている。自分自身この数年、仕事で悩むことが増えていたが、こういった仲間の存在はありがたく本当に感謝している。
近年はオンラインを使って遠方の方とも気軽につながることができようになった。共感して一緒に頑張れる仲間が全国にいることは心強いし、本当に素敵なことだと感じている。今後さらにまだ出会っていない全国の素敵な方々と新たなつながりを築いていけることを楽しみに動いていきたいし、今後も一期一会、つながりを大切にしていこうと思う。
(京都市職員/金市真司)