連載 vol.48「つながる」力 想いを行動へ──栃木県に生まれた新たなつながりの場「とちのきOM」 【相馬秀紀(栃木・下野〈しもつけ〉市職員)】
地方自治
2022.11.07
本記事は、月刊『ガバナンス』2018年3月号に掲載されたものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、現在の状況とは異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。
所属等は執筆(掲載)時点のものです。
※本コラムは主に自治体職員によるネットワークのメンバーがリレー形式で執筆します。
敷居は低く、されど志は『とちのき』のように高く
昨年10月、遂に栃木県にも県域のオフサイトミーティング「とちのきOM」が立ち上がり、下野市でその第一歩を踏み出した。業務外で自主的に活動を始めて1年半の未熟な私が、発起人の一人として「とちのきOM」を立ち上げることができたのは、自ら行動を起こしたことでつながることのできた、素晴らしい仲間たちとの出会いがあったからだ。
地域を盛り上げたい。自分たちが楽しいと思える活動をすることで、地元にワクワクすることを増やしたい──そのような想いで、庁内に若手職員のための自主研究グループ「しもつけ★未来塾」を立ち上げた。決して、計画の策定や政策提言を行うための一時的なワーキンググループではない。自分たちが楽しく、地域のためにできることを行動に起こすための、まさにサークル活動のようなグループだ。現在も、メンバーがやりたい活動を自由に楽しく行っている。
そのような活動が、地元の下野新聞に頻繁に取り上げられ、グループの存在や活動を地域の方に知ってもらうことができ、地域の方々との大切なつながりができた。また、市内にとどまらず、市外の様々な方から勉強会や交流会に声を掛けていただき、そこに参加することでつながりはさらに広がった。このよう場では、必ず誰かが人と人とをつないでくれ、新たな出会いがあるのだ。
そのような中で出会った、熱い想いを持った栃木県内のメンバーとともに、県内の自治体職員のネットワーク形成を目的に、「とちのきOM」を立ち上げた。「敷居は低く、されど志は『とちのき』のように高く」を合言葉に、若手職員が中心を担うこのOMは、スタートしたばかりだが、他の都道府県のOMにも負けない、楽しいグループだと強く思う。今後の活動に、ぜひ注目していただきたい。
想いは言葉にするだけではなく、自ら行動に起こしてみる。すると、自然と同じ想いの仲間が集まり、その仲間が新たな「つながり」を作ってくれる。そして次は、自分が誰かと誰かをつなげられるよう、活動を続けていきたい。
(栃木・下野〈しもつけ〉市職員/相馬秀紀)