イラストで学ぶ 保育者のための「ハザード」教室 子どもの「危ない!」の見つけ方・伝え方|地方自治、法令・判例のぎょうせいオンライン
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イラストで学ぶ 保育者のための「ハザード」教室 子どもの「危ない!」の見つけ方・伝え方
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編著者名
〈著〉所 真里子、掛札逸美、レーヴ法律事務所
〈イラスト〉柚木ミサト
判型
B5・120ページ
商品形態
単行本・電子書籍
雑誌コード
図書コード
5108876-00-000
8173263-00-000
ISBNコード
978-4-324-11279-3
発行年月
2023/10
販売価格
2,420 円(税込み)

内容

保育ハザード
【保育園、幼稚園、こども園や子育て支援の場で「子どもの命を預かる」ことに携わっている方々へ】

子どもの命を奪いかねない深刻な事故やケガ(落下、溺れ、窒息、誤飲・誤嚥(ごえん)、火傷等)は、ヒヤリハットもなく、ある日突然起こります。
バス内に子どもを取り残した、園庭から子どもが出ていった、などの事故も起きています。

では、どのようにしたら、こうした深刻な事故やケガを防ぐことができるでしょうか?

*本書では、「子どもを取り巻く危なさ(ハザード)やリスクを見つける方法」「深刻な結果(死亡、重傷、重症)を防いでいく方法」を具体的にお伝えします。

*乳幼児の命を守るための情報が満載。子育て家庭の方々にもぜひ読んでいただきたい一冊です。


●イラスト・図解で、子どもにとっての「危ない!」ポイントがひとめでわかる! ☑ ハザードとは「危なさ」そのもの。
⇒ 子どもをとりまく、さまざまなハザードの見つけ方と安全対策の方法がイラストとわかりやすい解説によって具体的に学べます。 ☑ 2cmの段差は、「大人」には大したハザードでなくても、「歩き始めたばかりの子」にとっては深刻なハザード。 ⇒「ものと環境 × 体の大きさ × 発達段階」の視点から、安全を考えます。 ⇒保育におけるリスク・マネジメントや環境構成の見直しに役立ちます。
●保護者あての掲示・おたよりの〈見本〉がたっぷり。
「危ない!」の伝え方がよくわかる!
☑ 子どもの安全には、保護者の理解・協力が大切! ⇒駐車場や門扉で多い事故、服装に存在するハザードなど、安全を守るための情報と園の取り組みを伝え、協力を依頼する掲示・おたよりの〈見本〉を収録。コピーしてお使いいただけます。



保育ハザード





 

目次


第0章 皆さんにまず伝えたいこと
0-1 未就学児施設は子どもの命を預かる場所
0-2 ハザードがわかると安全が見える
0-3 ハザード、リスクを保護者に伝える
0-4 園内で気づきを共有する
0-5 事故の報道、裁判例、法律等を知る

第1章 できごと別 「危ない」の発見力アップ
1-1 リスクとは? ハザードとは? 両者の関係は?
1-2 「はさむ」「はさまる」
1-3 「のぼる」「よじのぼる」
1-4 「落ちる」
1-5 「引っかかる」
1-6 「詰まる」「飲み込む」
1-7 子どもを「閉じ込める」
1-8 「〇〇ちゃんがいない!」…園外保育中のリスク
1-9 子どもが園舎や園敷地から出ていくリスク

第2章 「ものと環境×体の大きさ×発達段階」で考える
2-1 子どもの成長・発達からハザードを見つける
2-2 「頭が大きい」特徴によって起こる事故
2-3 見え方が違うから起こる事故
2-4 握る力、体を支える力が未熟だから起こる事故
2-5 バランス感覚の未熟さで起こる事故
2-6 「落ちたら痛い」は子どもにはわからない

第3章 安全を考えた製品を活用する
3-1 なぜ、安全を考えた製品を活用するのか
3-2 園で使える、安全のための製品
3-3 安全対策の手作り事例
3-4 点検と修繕をお忘れなく
3-5 メーカーや販売業者に報告、連絡をしましょう

第4章 季節をきっかけに保護者に安全情報を発信
4-1 なぜ季節をきっかけに保護者に安全情報を伝えるのか?
4-2 入園シーズン:自転車事故を防ぎましょう
4-3 初夏:窓からの転落事故を防ぎましょう
4-4 夏:「溺れる」事故を防ぎましょう
4-5 秋:遊具の事故を防ぎましょう
4-6 年末年始:プレゼントや飾り物の誤飲・誤嚥を防ぎましょう
4-7 冬:やけどを防ぎましょう

第5章 わかりやすい掲示で保護者に「危ない」を伝える
5-1 リスクと対策を保護者に伝える掲示を作る
5-2 登降園時のドアと門扉の開閉、登降園時の園庭利用
5-3 駐車場、園舎まわりの自動車の安全
5-4 「子どもと一緒に遊ぶ場です」(子育てひろば)

第6章 効果的なお手紙で保護者を園の味方に
6-1 リスクと対策を保護者に説明する手紙を作る
6-2 登園時の服装、持ち物の注意
6-3 お弁当の注意
6-4 保護者に持ち物などを伝える時のコツ
6-5 ファミサポ、ベビーシッターの利用者に渡す手紙


コラム〈弁護士が法的視点から解説・アドバイス!〉
1 事故やケガが起きた時の対応と園の責任/2 首が絞まった事故/3 ミニホップの窒息事故/4 園外に出て水路で溺死/5 太鼓橋からの落下と切り株/6 園外活動での下敷き事故/7 お泊り保育中の溺水事故/8 節分の豆の誤嚥死亡事故

付 録
1 子どもの身長、頭の大きさ/2 子どもの手の大きさ/3 子どもの足の大きさ/4 子どもの手の届く場所、乗り越えられる高さ/6 加湿器の蒸気の温度/6 子どもが転ぶ、落ちるのは一瞬

 

著者紹介


所 真里子(ところ・まりこ)
保育の安全研究・教育センター設立メンバー、日本子ども学会常任理事、ISOガイド50(子どもの安全の指針)JIS原案作成委員会委員。家政学修士(2015年、消費・環境領域)。㈱ベネッセコーポレーションに20年以上勤め、教材編集、子ども研究、知育玩具や通販商品の事故事例分析や安全基準づくりに取り組む。現在は、子どもの安全の専門家として未就学児施設やファミリー・サポート・センター事業等の保育者への研修、保護者への安全講習、企業へのアドバイス等を行っている。

掛札逸美(かけふだ・いつみ)
1964年生まれ。筑波大学卒。2003年、コロラド州立大学大学院留学、2008年に博士号取得、卒業(健康/社会心理学)。産業技術総合研究所特別研究員を経て、2013年、NPO法人保育の安全研究・教育センター設立(現在は任意団体)。著書に『保育者のための「深刻事故」対応ハンドブック』『保育者のための心の仕組みを知る本』(ぎょうせい)など。訳書に『3000万語の格差:赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』(明石書店)など。

レーヴ法律事務所
[柴田洋平(しばた・ようへい)/板垣義一(いたがき・よしかず)/今西淳浩(いまにし・すみひろ)] 
「保育現場の安全・安心を法律で守る」をモットーに、全国各地の保育園、幼稚園、こども園の顧問弁護士・法律事務所として、日々寄せられる相談や案件に対応している。所属弁護士のいずれもが、園向けの研修講師としての実績も多数。

柚木ミサト(ゆぎ・みさと)
画家。1965年生まれ。写実的な表現からマンガまで描き分けるスタイルで、描くことからつながっていく全てをつくる。2011年から現在は、画家としての活動に転換しつつ、絵本や挿絵など子どもに関わる書籍を好んで製作している。

 

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