「○○先生とは保育観が違うから、一緒に仕事できません!」
「熱が出てるのに、なぜすぐ迎えに来ないの?」
「いやだなあ」は自分で変えられる
ストレスは自分を育てる鍵になる
イラストをながめて、「そうそう!」
本文を読んで、「そうだね…」
解説を読んで、「ふ〜ん、そうなんだ!」
どこから読んでも、そこだけながめても、「!」な一冊です
【著者メッセージ】
ここに書かれている話や言葉はすべて、保育現場で働いている皆さんの体験であり、言葉です。
「こんな時、どうしたらいい?」「こんなふうに考えているんだけど……」、あちこちで聞かせていただいたお話のほんの一部、でもよく耳にするお話を取り上げて、まとめました。
掛札逸美(心理学博士、NPO法人保育の安全研究・教育センター代表)
目次(抜粋)
第1章 ストレスは悪いもの?
●ストレスは悪いもの?
●悪いストレスと良いストレスの線引き
●あなたの見方と行動がストレスの影響を決める
第2章 「いやだなあ」は自分で変えられる
●ストレス評価のしかたは、人それぞれの「クセ」
●ストレスに対する評価(認知)の習慣は変えられる
第3章 見方を変える、考え方を変える、行動を変える
例1:「私が言っていること、どうしてわからない?」「私は誤解されやすい」「先輩の言っていることが理解できません」
例2:「どうして、○○先生は〜してくれないのか」「去年の先生は、なにも言わなくても動いてくれたのに」
例3:「こっちの作業を先にするのが当然なのに、なぜ、しない?」「こういう時は〜すべきなのに」「私の思い通りにならない!」
例4:「保育はこうあるべきなのに、○○先生は…」「子どもは普通、こうじゃなきゃ」「この子は変」
例5:「○○先生とは保育観が違うから、一緒に仕事できません」「他の先生も、〇〇先生はダメって言ってますから」
例6:「人(職員、保護者)にどう見られているか、気になる」「話すのがヘタで、(職員、保護者に)バカにされていると思う」「これが私の保育です。ちゃんとできてます」
例7:「おとなとのコミュニケーションがヘタです」「どうせ私にはできないから」
例8:「園で働いている人たちと友だちになれない」「クラスの先生たちに意見を言えない」
例9:「子どもの話をしても、親が熱心に聞いてくれない」「なぜ、熱が出たのに迎えに来ないのか」「送迎の時に機嫌が悪い」
例10:「(保護者の)○○さん、なんとかしてあげたい」「○○さんの話を聞いていると大変そう。同情してしまう」「あの親を変えなきゃ。子どもがかわいそう」
【トンネル・ビジョン:今、目の前にある問題が本当の問題?】
本当の問題は保育者の配置が足りないこと
労働環境・条件自体が問題なのに
保護者もトンネル・ビジョンに陥っている
「保育がつまらない」のも当然
第4章 自分の感情を認めてあげる。「今、ここ」にいてみる
●自分自身の感情を眺めてみる
●心身の健康に効果のあるマインドフルネス
●感情や解釈、反応の習慣を少しずつ変えていく
●マインドフルネス・トレーニング
●「これが不安なんだね」と知ることで安心する
●自分自身の本当の理解者になるために
第5章 ストレスを活かし、心を守るために
●ストレスを感じた時の2 つの対処方法
●「ダメだ!」のサインが出たら専門家へ
●これはアドバイス? それともパワハラ?
●「働く者として大切にされている」と感じる環境