教育研究マネジメント改革の一助となるべく、新たなシリーズがスタート!
■第四次産業革命が急速に進行する中、高等教育には教育パラダイムから学修パラダイムへの、すなわち「教員が何を教えるか」(=インプット)から「学生が何を学び、何ができるようになるか」(=アウトプット)への転換が求められています。
■本書では、そのために必要不可欠な組織・教学・研究の各マネジメント改革について、プレFD、大学教員養成プログラム、TA制度、リサーチ・アドミニストレーター、大学発ベンチャーといった近年注目されている動きも紹介しつつ解説します。
目次
第一部 組織マネジメント 第1章 インプット・プロセスマネジメントから成果重視マネジメントへの変革
21世紀に必要な人材像と大学における教育研究の機能/大学教育への期待:「プロフェッショナル」を育む/マネジメントと学問の自由
第2章 会計情報の役割と活用
財務会計─利害関係者の意思決定に役立つ情報の提供─/管理会計─大学の内部の意思決定に役立つ情報の提供─/財務情報と非財務情報の統合─その必要性と課題─
第3章 法人化というチャンス
法人化の青写真/大学の自律的な経営力/国立大学法人評価の課題/法人化制度の矮小化/なぜ「法的問題」に集中したのか?
第二部 教学マネジメント 第1章 学修パラダイムにおける教学マネジメント
「質保証」時代の教学マネジメントと学修者本位の教育/日本の大学の教学マネジメントの根幹的課題/教学マネジメントの現状分析と改革の方向性
第2章 教育の質保証と教学マネジメント
学位プログラム単位のマネジメント/授業科目レベルのマネジメント/プログラム・レビューと大学・学部(研究科)のマネジメント
第3章 大学院生博士課程における大学教員養成
プレファカルティ・ディベロップメント(プレFD)/大学教員養成プログラム/ティーチング・アシスタント(TA)制度/プレFDの方向性:博士課程修了者が身につけるべき能力
第三部 研究マネジメント 第1章 イノベーション創出に貢献する学術基礎
大学における研究マネジメント/研究実施のための組織、施設、資金等とマネジメント/若手研究者の育成とリサーチ・アドミニストレーター/研究成果とその評価(質保証)/異分野間の横断的融合
第2章 産学官連携と知的財産戦略
産学(官)連携/知的財産と特許/大学発ベンチャーと技術移転機関
第3章 国際戦略
国際共同研究/国際研究拠点と国際研究ネットワーク/海外広報活動と研究力を強化するための戦略