「グローバル人材教育」「高等教育機関の矜持」に続く、高等教育質保証シリーズ完結編。
大学自身による教育研究の質管理と内部質保証が第一義的に重要であること、その内部質保証と連動した第三者機関による外部質保証(認証評価)の方向性を解説します。
本書のポイント
・大学は、かつての「知の共同体」から「知の協働・経営体」に脱皮する必要があります。組織全体として自己点検・評価に取り組み、その結果を第三者が検証する機関別認証評価制度を導入することは、その第一歩と位置づけられます。
・本書では、各大学における自主的・自律的な質保証への取組(=内部質保証)、内部質保証と連動した第三者機関による認証評価(=外部質保証)の両輪について、先進的なドイツの事例も交えつつ解説します。
目次
第一部 教育研究の質保証と内部質保証
第1章 マネジメント改革
第2章 社会が求める質保証情報
第3章 内部質保証の方向性
第二部 有効な内部質保証
第1章 自己点検・評価から内部質保証へ
第2章 内部質保証と内部統制・監査
第3章 大学教育の内部統制・監査(ドイツの事例)
第4章 内部統制・監査としての内部質保証の仕組み導入の留意点
第三部 社会に開かれた外部質保証
第1章 機関別認証評価の展開と課題
第2章 ドイツ大学教育の質保証:プログラム認証からシステム認証へ
第3章 国立大学教育研究評価の課題と方向性
編著者
独立行政法人大学改革支援・学位授与機構
文部科学省所管の独法。大学等の教育研究活動の状況についての評価等を行う(教育研究水準の向上を図る)とともに、国立大学法人等の施設の整備等に必要な資金の貸付及び交付を行い(教育研究環境の整備の充実を図る)、併せて大学以外で行われる高等教育段階での様々な学習成果を評価して学位の授与を行っている。前身は大学評価・学位授与機構。