東西南北デジデジ日記 vol.25 今週の担当:【東】千葉大右

地方自治

2022.03.31

東西南北のそれぞれで奮闘する現役自治体職員と元自治体職員4名によるリレー日記。タイトルに冠しているとおり、テーマはデジタルなれど、小難しいこと抜きに、多彩な切り口で「自治体×デジタル」を考えてみよう、な日記です。春です。異動や新採で環境がガラリと変わられる方も多いことでしょう。そんな皆さんへ。

―――――2022年3月31日 Thu.―――――――

 

異動、悲喜こもごも

役所に入って28回目の3月末を迎えました。この1か月間、皆さんソワソワされたのではないでしょうか。

そうです、3月末と言えば異動です。希望どおりの部署に異動となった方、希望どおりにならなかった方、異動できなかった方、今年も悲喜こもごものドラマ(?)があったと思います。
ちなみに私は28年間で6回の異動を経験していますが、4回は希望した部署、2回は思いもよらぬ部署でした。

ただ振り返ってみると、この思いもよらぬ部署での経験(しかも合わせてわずか1年半)が、職員としての幅を広げてくれたと感じています。

 

やりたい仕事を見つける

入庁して最初の仕事は市営住宅でした。

入庁前に配属先の意向調査はなかったと記憶していますので、最初の配属先は完全に運と言えます。今風に言えば「配属ガチャ」でしょうか。社会人1年目の小僧がいきなり大家さんとなり、入居者や入居希望者の相手をすることになりました。

この仕事では、公営住宅法の改正に伴う市営住宅条例の全部改正を経験しましたが、そこで導入された応能応益家賃制度は、同じ部屋でも世帯収入によって家賃が変わるというものでした。この家賃計算には市民税の計算で使われる所得、控除、扶養親族といったものが使われたため、必然的にこれらに興味が向くようになり、次第に「市民税もやってみたい」と思うようになりました。

こうして私は意向調査の希望配属先に「市民税課」を書くようになり、数年後希望が叶って市民税課へ異動となったのです。

 

市民税とシステムの共通点

市民税課では希望どおり個人住民税の普通徴収担当となりました(補足すると、当時の市民税課は法人市民税、普通徴収、特別徴収と係が分かれており、確定申告書を扱う普通徴収が市民税課の本流とされていました)。

当初課税を2回経験したあたりから探求心に火が付き、分離課税はもとより外国税額控除や平均課税、肉用牛の売却所得、そしてこの間に成立した証券税制改正まで、ありとあらゆる課税パターン・レアケースにのめり込みました。
特に証券税制改正は大きな改正であったため、当時メインフレームで運用されていたシステム改修にもユーザー側としてガッツリ関わりました。

実は市営住宅のときも紙台帳からシステムへの移行を経験しており、ぼんやりとシステムに興味を持っていましたが、この市民税課でのシステムとの関わりが、私をこの世界へと導くきっかけになったのです。

こうして私はシステム部門への異動希望を出すようになり、数年後に電子行政推進課(当時)へ異動となりました。

ところで市民税とシステムにはある共通点があるのですが、それが何だかわかりますか?

答えはやりこみ要素です。どんな業務にも専門性はありますが、この二つはそれが際立つ業務だと思います。
「私にはやりこみ要素のある業務が向いているのかもしれない」と、まだ職員としての経験が浅いながらも市民税課で感じていました。

 

自分の適性を知る

自分語りをしていたら長くなってしまいました。

私がお伝えしたいのは、自分の適性を早く知ることができれば、異動に対してもっと前向きになれるのではないかということです。もちろん一つ二つの職場しか経験していないうちにどんな業務が向いているのか見極めるのは難しいと思います。

そのような個々の業務ではなく、ざっくりと、
「住民と接するのは楽しい(苦にならない)か」
とか
「ひたすら電卓をたたくのは楽しい(苦にならない)か」
といったことです。
「自分に向いている業務を知る」のではなく、まずは「自分の適性を知る」ことが大切だと思います。

たまに「意向調査(自己申告書など呼び名は様々)は白紙で出している」という話を聞きます。
なんともったいないことでしょう。
「どうせ書いても希望どおりにはならない」と後ろ向きにならず、ぜひ自分の行きたいところ、やりたい業務を書いてみましょう。
案外人は見ているものです。

その1行があなたの今後のキャリアを決めるかもしれません。

それではまた来週。デジデジ!

 

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千葉大右・多田 功・山形巧哉・今村 寛

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