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自治体職員再論 ~人口減少時代を生き抜く~

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編著者名
大森 彌/著  自治体学会/編集協力
判型
A5・280ページ
商品形態
単行本
雑誌コード
図書コード
5108173-00-000
ISBNコード
978-4-324-10027-1
発行年月
2015/08
販売価格
2,420 円(税込み)

内容

自治体現場に精通した著者が、自治体職員の心構えを余すところなく語ります。
困難に立ち向かう自治体職員を、終始一貫して激励する全自治体職員の「バイブル」。
西尾勝著『自治・分権再考』に続く、自治体学会主催10時間セミナーの書籍化第2弾。

目次


はじめに
開講に当たって
 自治体職員への問いかけ 
 「明日を創る挑戦市役所」 
 黒澤明の映画『生きる』 
 この講義のねらい―「自分との出会い」を

第1講 自治体職員になるとは、どういうこと
 Ⅰ 職員は首長(執行機関)と議会(議事機関)の「補助機関」
   ▽法人としての自治体▽機関になるとは▽二元的代表制と職員の任務▽地方からの知的うねり
 Ⅱ 地方公務員法の扱い
   ▽職務遂行上の約束事▽安心と挑戦
 Ⅲ 「吏員その他の職員」から「職員」へ
   ▽吏員から職員へ▽地方公務員数の状況

第2講 地方自治制度をめぐる変化
 Ⅰ 地方分権改革
  1 戦後改革と機関委任事務
   ▽第92条の挿入▽府県・市・町の削除と「地方公共団体」▽直接公選職▽二層制の継承
   ▽知事直接公選と国の機関化
  2 第1次分権改革と都道府県の解放
   ▽市町村合併の先兵になった都道府県▽合併と市町村職員▽消えた「地方課」の名称 
 Ⅱ 「平成の大合併」について
   ▽法人の消滅と創設▽「基礎自治体=総合行政主体」観の台頭▽規模拡大主義と昇格主義
 Ⅲ 地方分権改革と人材育成
   ▽人材育成方針の策定▽研修計画の策定
 Ⅳ 民主党政権の「地域主権」
   ▽「霞が関の解体・再編と地域主権の確立」▽小沢一郎代表の「一層制」論
   ▽法律用語にならなかった「地域主権」「地域主権改革」
 Ⅴ 国と地方の協議の場の法制化
   ▽新地方分権構想検討委員会の提言▽国と地方の協議の場に関する法律
 Ⅵ 3・11と被災自治体への応援
   ▽不眠不休の奮闘▽自治体間の絆
 Ⅶ 逸脱首長への対処と地方自治法の改正
   ▽「逸脱」市長▽自治法による対処
 Ⅷ 大都市制度の流動化
   ▽膨張した指定都市▽「大阪維新の会」の挑戦▽「大阪都」構想のゆくえ
 Ⅸ 都道府県廃止案―道州制推進基本法案
   ▽自民党「道州制推進基本法案(骨子案)」▽現職知事・市長の動き▽「基本法案」の問題点
   ▽「基礎自治体」への固執▽全国再編の難点▽広域総合行政主体の夢幻
 Ⅹ 自治体間連携
   再起動の地制調▽第30次地方制度調査会の答申と自治体間連携▽連携協約▽事務の代替執行

第3講 地域観と自治体職員  
 Ⅰ 地域―自然と物と人と出来事
   ▽自然をどう捉えるか▽3・11―問い直される自然観▽地域を均していく物(人工物)▽「ヒトは人間に生まれない、人間になる」▽都市と農山漁村の違い▽死んでも死なない―「千の風になって」▽出来事
 Ⅱ 地域に関する「臨床の知」
   ▽哲学者・中村雄二郎さんの「臨床の知」▽対話と手当て
 Ⅲ 廣松傳さんの仕事
   ▽実写映画『柳川掘割物語』の主人公▽廣松傳さんの奮闘▽プランニングに机は要らない
   ▽地域の「名医」を讃えて
 Ⅳ 北海道池田町とKJ法
   ▽北海道池田町の挑戦▽池田町シンポジウムと川喜多二郎先生
  ▽ネパールの鶏は「ククリーカン」と鳴く

第4講 自治体職員の職場 
 Ⅰ 大部屋主義の職場組織
   ▽職場の風景▽「はじめに職員ありき」の組織▽個室主義の実態
   ▽『必殺仕事人』と大部屋執務▽辞令に仕事は書いてない▽偏っている仕事の割り振り
   ▽仕事の分担と目標管理
 Ⅱ 職場には内包されている教育機能
   ▽新規学卒者の一斉採用▽初発の指導・助言の大切さ▽人事異動▽人間関係の場とよき人柄
 Ⅲ 職場で仕事を通じて職員を鍛え育てる
   ▽行政は人なり▽研修の要諦▽「職場研修」の基本▽一人前の仕事ができること
   ▽職員の現有能力を見抜くこと▽適切な研修機会を提示すること▽職場環境づくりの大切さ
   ▽組織の能力を高める

第5講 人事管理と職員の働き方  
 Ⅰ 職員の人事管理
  1 地味で、真面目で、控えめだけでいいか
   ▽やる気のなさの原因▽事起こしに乗り出す職員
  2 人事異動と人事課
   ▽人事案の作成▽意外な人事▽横着な職員の異動▽新しい仕事で職員を育てる▽「不明朗」な人事
   ▽人材開発の大切さ▽受講を嫌がる職員
 Ⅱ 職員の自主研究活動
   ▽自主研究活動の意義▽村瀬誠さんと自主研究活動▽自己発見の効用▽活動への支援策
   ▽大切な職場風土
 Ⅲ 「人の心組み」こそ人事管理の要諦
   ▽問題のある管理職昇任のあり方▽「人組みは人の心組み」
 Ⅳ すべての自治体に求められる人事評価とその活用
   ▽7年越しの地方公務員法の改正▽削除された「第3節 職階制」の規定
   ▽人事評価と任用・給与・分限▽勤務評定と人事評価▽従来の人事管理の問題点
   ▽新たな人事評価の仕組み▽昇任人事▽業績評価と勤勉手当▽昇給と分限▽人事評価と人材育成
   ▽「並」から抜け出す▽「大役人になれ」▽5通りあるジンザイ
 Ⅴ 行政の運営と職員の働き方
  1 職場環境の変化と職員の適応
   ▽地方行革の波▽首長と行革▽行革の制度化▽「公務員をやめたい」 
  2 能率的行政の確保と「ワークプレイス改革」
   ▽能率の確保▽「ワークプレイス改革」
  3 メンタルヘルス不調職員の問題
   ▽メンタルヘルス不調者の増加▽職場復帰支援プログラムの必要
  4 昇任管理の基礎が崩れる?
   ▽「管理職になりたくない」▽優れた管理職は必要
  5 正規・非正規複合体
   ▽臨時的任用職員の増加▽賃金の低さと身分の不安定さ
  6 行政民間複合体
   ▽直営主義の衰退▽民間委託の進展▽東京・足立区の取組
   ▽戸籍、住民記録等に関する窓口業務の民間委託
  7 ワークライフバランス
   ▽業務改善の必要▽大部屋執務と女性職員▽地域へ飛び出す職員
  8 公平な行政運営
   ▽2つの「公」の字義▽公平なサービス▽NPO法と行政サービス 
  9 ローカル・ガバナンスと協働の重視
   ▽新しい公共空間の形成▽新たに登場した「協働」▽協働の意味▽「横」の熟語はみな悪い意味
   ▽どうして協働なのか▽協働で職員に求められているもの 

講義を終えるに当たって  
 自治体職員は「よき備品」であれ 
 住民から「納得」を得られる行政の担当者であれ 
 豊かな「知人システム」を築く職員であれ 
 難題にこそ取り組む職員であれ 
 人口減少時代の地域を守り通す職員であれ 

あとがき
資料
索引

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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)

大森彌…おおもり・わたる
1940年東京都生まれ。東京大学名誉教授、東大大学院博士課程修了。東大教養学部教授、学部長を経て、2000年東大停年後、千葉大学法経学部教授。05年定年退職。行政学・地方自治論を専攻。現在、地域活性化センター「全国地域リーダー養成塾」塾長、全国町村会「道州制と町村に関する研究会」座長、NPO地域ケア政策ネットワーク代表理事。近著に『変化に挑戦する自治体』『政権交代と自治の潮流』『官のシステム』など。

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