芥川のハートは、いつも少年だった――
中国を舞台に、深い人間愛を描く『杜子春』。
機知に富んだ少年童話は、芥川龍之介の真骨頂です。
人間の本性を鋭く突いた『羅生門』に加え、
『蜘蛛の糸』『鼻』『トロッコ』を収め、龍之介の世界の幅広さがわかります。
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【本シリーズの特色】
原作に徹底して忠実な構成が本書の最大の特長。
原作にある言い回しや、背景の建物・小道具等をきちんと描いているので、原作に近いイメージを抱くことができます。
小・中学生でも読みやすく理解しやすいよう、難しい漢字にはルビをふり、分かりにくい用語には注を挿入。
巻末には、一流の執筆陣による作品解説と作家略年譜を掲載。
作品や作家の周辺知識を効率よく学べ、原作への理解をより深めることができます。
教科書で取り上げられることの多い作家の作品を中心に収録。
学校や家庭でも、原作への入門編として子どもたちの読書指導に役立てられます。
目次
・蜘蛛の糸
・杜子春
・鼻
・羅生門
・トロッコ
(全て芥川龍之介原作)
・解説
<芥川龍之介>の心臓(ハート)はいつも少年だった…。(近畿大学教授 浅野洋)
・略年譜
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監修者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
小田切進(1924〜1992年)…おだぎり・すすむ
/文芸評論家、立教大学名誉教授、元日本近代文学館理事長、元神奈川県立近代文学館館長