岩をもつらぬく人の意思――
岩山に立ち向かう僧侶の槌が、復讐のこころを打ち砕く!
敵討ちを否定しヒューマニズムの勝利を説く表題作と、
権力者の孤独を鋭く描いた『忠直卿行状記』。
菊池寛の名を一躍高めた二大傑作。
作画担当者名の「司敬(つかさ・けい)」は、ドラマ化もされた漫画「女帝」「夜王」などネオン街モノの原作者として有名な倉科遼先生が以前使っていたペンネームです。
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【本シリーズの特色】
原作に徹底して忠実な構成が本書の最大の特長。
原作に徹底して忠実な構成が本書の最大の特長。
原作にある言い回しや、背景の建物・小道具等をきちんと描いているので、原作に近いイメージを抱くことができます。
小・中学生でも読みやすく理解しやすいよう、難しい漢字にはルビをふり、分かりにくい用語には注を挿入。
巻末には、一流の執筆陣による作品解説と作家略年譜を掲載。
作品や作家の周辺知識を効率よく学べ、原作への理解をより深めることができます。
教科書で取り上げられることの多い作家の作品を中心に収録。
学校や家庭でも、原作への入門編として子どもたちの読書指導に役立てられます。
目次
・恩讐の彼方に
・忠直卿行状記
(全て菊池寛原作)
・解説
人間性の尊さと勝利を描いた歴史小説(文芸評論家 尾崎秀樹)
・略年譜
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監修者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
小田切進(1924〜1992年)…おだぎり・すすむ
/文芸評論家、立教大学名誉教授、元日本近代文学館理事長、元神奈川県立近代文学館館長